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多角的な視点から「生徒会」を考える:神奈川第30回生徒会会議


20170320_23月20日、横浜市開港記念会館(神奈川・横浜中区)で、神奈川県高校生徒会会議による「第30回生徒会会議」が開催され、神奈川県内外から40名あまりの生徒会役員が参加した。「見つけよう、きっかけを。考えよう。これからを。」というテーマのもと、9時間と長時間に渡る活発な議論を繰り広げた。


今回の参加者は現役の高校生徒会役員に留まらず、今春から大学生になる卒業生も参加対象とし、今まで広く行われていた外務イベントに比べ、縦のつながりを強くした。アイスブレイク後、6班に分かれ「文部科学省から生徒会廃止の通達がきた」というシナリオで、生徒会役員に求められる行動について議論を重ね、各班で出た「校内行事の主体たる生徒の参加を否定することには、賛同しかねる」などの発表を行った。その後、日本国内における生徒会の歴史を辿るなどして、どのような経緯で生徒会は発展して行ったかを探った。生徒会の前身となる「校友会」から、現代の生徒会まで、各々が理解を深めた。
午後の議論を経て、「理想の生徒会」とは何か議論をした後、高校ごとに分かれて実際に行う政策を討議した。成立学園は、「議事録を作り、読み合わせる時間を作る」早稲田大学高等学院は、「外務含め活動の多くが不透明であることから一般生徒の不信感を招いている。適切な場所で適切に説明責任を果たし、信頼を得ていく」などと今後の方針を述べていった。

20170320_3生徒会会議に初めて参加した山下結衣さん(聖セシリア女子・高1)は「生徒会の存在意義が分からないと、私たちが何をすべきかもわからない。こうして生徒会の存在意義について考え直すことによって、これからの道筋をしっかり立てていこうと思った」と感想を述べた。

午後の議論では、それぞれが「理想の生徒会」について議論を重ねた後、学校ごとに分かれてそれぞれの学校における今後の政策を企画し、発表した。今回の会議で非常に印象的だった点は「規範論」と「経験論」どちらも妥協せず議論を重ねた点である。9時間という長さは、さすがにどの参加者にとっても応えたと思うが、その9時間の中で導き出した答えは、今後の活動における大きなヒントになったはずだ。

20170320_4大西陽さん(慶應義塾・高1)は、「決して自分の意見が変わったというわけではないが、こうして長い時間をかけて、生徒会が何をすべき組織なのか、なんのためにあるのか議論し、多様な意見を吸収することは大事なことである」と語った。

今回の議論は、生徒会の外務活動における基本についても感じることが出来る構成になっていたことから、生徒会役員が持つべき外務活動のイメージも変化したのではないだろうか。今回の会議で得られたことを、それぞれの学校で十二分に活用してくれることを期待したい。

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【文】吉水 隆太郎/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事
【写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中。一般社団法人生徒会活動支援協会理事。早稲田大学高等学院中央幹事会(生徒会)の幹事長を務める。その他、中高生ボランティア団体NEXUS代表や、全国高校生徒会大会実行委員など。