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生徒会の根幹を問う:高生連定例会


首都圏の生徒会役員が集まり、継続的に議論する首都圏高等学校生徒会連盟(高生連)の定例連盟会が、世田谷学園中学・高等学校(東京・世田谷)で開催された。今回の連盟会には、約25校60名以上が参加しお互いの活動報告やグループ討議が行われた。

連盟会は“活動報告”“意見交換セッション”“グループディスカッション”の3部から構成されている。活動報告では各校の代表者が前回の連盟会以降の活動内容の報告を行った。その後の意見交換セッションでは、参加者が意見を自由に交換する時間として、積極的に他校の先進事例を参考にしたり、自校の生徒会が抱える問題点を他の参加者に相談したりするなど、積極的に活用する様子が見られた。

20170416_2グループディスカッションでは連盟参加者の中から6名が“議長”として班別に議論を行った。生徒会の問題点を解決するための企画作りがテーマであり、議長が中心となって各班の議論を盛り上げていた。

グループディスカッション後の発表では各議長から簡単な議事報告があった。森下亜子さん(桐光学園・高2)が議長を務めたグループは「生徒会4箇条」が発表され、(1)生徒ファースト、(2)生徒会からの信頼とクリーンなイメージ、(3)生徒の需要に対して動く“テイクアンドギブ”の関係(4)役員が生徒会員全体の意識を引っ張る ということが挙げられた。また、天野颯太さん(慶應義塾・高3)からは「生徒会は自治をしてゆく集団である」という大原則を改めて認識し、その上で全員参加を目指すべきであるとの発表があった。

いずれの班の発表も生徒会役員が必ず向き合わねばならない“根幹”の部分に触れたものとなっており、年度始めという今回の連盟に相応しいものであったと感じた。

一連の企画が終了した後に、平成29年度の連盟運営校を選出する選挙が実施された。代表校は前任校からの指名制をとる為、このタイミングでは副代表校3校の選出を行った。今回は信任投票となり、獨協高校、成城高校、桐光学園高校が選出された。また、平成29年度連盟代表校として指名された井澤大樹さん(城北・高2)から、スマートな活動報告やアンケートの活用などを掲げ、より一層連盟を活性化させていく旨の挨拶があった。また、平成28年度代表校の都丸穣さん(保善・高3)からも挨拶があり、1年間の連盟の活動に対する協力に対する感謝が伝えられた。

20170416_3グループディスカッションの議長を務めた川鍋創大さん(成立学園・高2)は「それぞれの思い描く理想像をまとめ、その理想像を現実に落とし込む事が大変だった。”自校に還元する”事を忘れずに、後輩たちも連れて来たい。」と率直な感想を聞かせてくれた。

20170416_5参加者の横田海香さん(東京大学教育学部付属・高3)は自身の経験を踏まえ「自分の考えていることを外に出し、磨きをかけることが出来るため外務活動は必要不可欠。ただ、自分の学校を第一に考えて外務活動に臨む事が大切」と後輩へアドバイスした。

20170416_4山口実莉さん(東洋英和女学院・高2)からは「何か生徒に都合が悪いことが起こった時に、生徒会が生徒を守る。(学校の生徒会では)会計という役職であり、外務・広報は自身が担う。より良い学校生活を目指すのは当然だが、その上で客観的に生徒会を見ていきたい」との頼もしい声もあった。

首都圏高等学校生徒会連盟は昨年創立10周年を迎えた。次の10年と更なる外務活動の深化に向けて、新体制の下、今後も継続的に活発な活動を進めて欲しい。
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【文】栗本 拓幸/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事
【写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

栗本 拓幸
1999年東京都生まれ 。生徒会活動支援協会理事として生徒会発展を目指し活動中。ほか、特定非営利活動法人Rights理事等を務める。中高一貫校で4年間に渡って生徒会活動に携わる。同時に校外で全国高校生徒会大会実行委員長、神奈川県高校生徒会会議代表などを務めた。日本生徒会機構を立ち上げ文部科学省や校長会等にロビーイングを行う。