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まわり道の末の生徒シンポジウム


はじめに、生徒シンポジウムをご存じない方のために簡単に説明致します。生徒シンポジウムは2009年に「中学生・高校生の手によってシンポジウムを作り上げたい」という思いから、当時の多摩生徒会協議会・生徒会広報誌ネットワークなどのメンバーであった中学生・高校生により『生徒シンポジウム2009』が開催されました。生徒シンポジウムは、毎年開催を続け、来春には10回目の開催を迎えます。わたしはこうした経緯を代表の指名を受けてから前代表より知りました。

初めての開催となった「生徒シンポジウム2009(早稲田実業)」

さて、わたしは生徒シンポジウム歴代代表の中で一番まわりみちをしてきた“イレギュラーな人間”だと考えています。そもそも、代表に就任する前は生徒シンポジウム2017の実行委員会で活動していました。学校で所属していた生徒会執行部の先輩で、生徒シンポジウム2016の実行委員をされていた方に「あこちゃん、やっちゃいなよ!」と声をかけられ、暇を極めていたわたしは二つ返事で了承したのでした。この事をきっかけに私は生徒シンポジウムに関わることになったのです。最初のミーティングに参加した時、大変なところに足を踏み入れてしまった、というのが正直な感想でした。わたしを除いた生徒シンポジウム2017の実行委員は、過去に生徒シンポジウムに参加した経験があり、生徒シンポジウムの魅力を知り尽くし、さらなる発展に努力を積み重ねている方々ばかりでした。その様な状況の中、わたしはたった1人、生徒シンポジウムに参加経験もない、魅力もよくわからない、歴史も知らない人間でした。わたしはここにいるべきではないと直感し、数ヶ月経ったら実行委員をやめてしまおうとさえ考えていました。わたしを温かく迎えてくださった生徒シンポジウム2017実行委員の皆さんと共に開催に向けた準備を進める中、実行委員の皆さんの思いに触れるにつれ、すぐに辞めようという考えもいつしかどこかに消え去っていました。そして、参加したことのない人間なりに意見を出して、生徒シンポジウム2017を成功させたいと心から思うようになっていました。ここまで書いてきて、生徒シンポジウムって恐ろしいなあと感じています。興味もあまりなかった人間をグイグイと引き込んでいってしまう、間違いなくそういった力を持っています。話を元に戻しましょう。どのあたりが“イレギュラーな人間”かと言いますと、というのも、おそらくこれまでに生徒シンポジウムに関してまわり道をしてきた代表はいないと考えられるからです。興味を持ち実行委員になったものの、やめることを考え、そしてまた生徒シンポジウムに魅せられてしまった代表はかつて存在しなかったに違いありません。

2017年4月2日、生徒シンポジウム2017が終わった瞬間、わたしは達成感でいっぱいで正直次回のことを考える余裕がありませんでした。生徒シンポジウム2017が成功裏におわった、それでいいじゃないかと。その瞬間が間違いなく最高だと思っていました。だからこそ、生徒シンポジウム2017の代表であった、青木憲伸さん(明大中野・高3)に、「次回の代表をやってみないか?」と尋ねられた時も正直戸惑いました。これを超えられるものをわたしは作ることができるはずがないと思っていたからです。閉会式が終わるまでは何があってもやらないと決めていました。ですが、会場の校門前で達成感に満ち溢れた青木さんの顔、その一代前の代表でいらっしゃった雨宮芽衣さんの顔を見ると「今が最高」だなんて生ぬるいことは言っていてはだめだな、と悟りました。この素晴らしい生徒シンポジウムを継いで、発展させていくことに意味があって、今に満足することは決していけないと、決意が固まりました。すぐさま青木さんのもとへ行き、次回シンポジウムの代表を引き受けることを宣言しました。その時の青木さんの顔、ほかの実行委員のみなさん、実行委員のOBOGのみなさんの顔を思い出すと、絶対に成功させなければならないという思いに今でも駆られます。このようにわたしは、二度も生徒シンポジウムに関してまわり道をしているのです。

2017年4月に行われた「生徒シンポジウム2017」

生徒シンポジウム2018実行委員会が始動してからは、決して楽しいことばかりではありませんでした。実行委員の人数不足が起きたり、夏合宿の参加者が少なすぎたり、実行委員から降りたいと言いだす者がいたりと、本当に心が折れそうになるようなこともありました。しかしそれでも副代表をはじめとする実行委員達が支えてくれたおかげで今までやってくることができました。
2018年の生徒シンポジウムは3月21日、春分の日に開催予定です。テーマは「漕ぎ出そう、私たちの未来〜2020のその先へ〜」です。2020年の東京オリンピック開催を控える今、2020年を念頭においた議論は盛んになされています。一方で、その先、つまり2020年以降の未来について話すイベントは多くありません。だからこそ、生徒シンポジウムで「その先」について考えてもらうことができればとこのテーマを設定しました。自分たちの手で2020の先へと漕ぎ出していってほしいという願いも込められています。また、今年は生徒シンポジウムオリジナルの大討論も最先端の技術を使う計画ですので、是非いらしてください。来春、みなさまにお会いできますことを楽しみにしております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

森下 亜子
桐光学園高等学校39代生徒会長、生徒シンポジウム2018実行委員長、第6回全国高校生徒会大会総務部長を務める。