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大義と共感で道は切り開ける:招待討論会2016


5月4日、早稲田大学早稲田キャンパス(東京・新宿)にて「招待討論会2016(主催:早稲田大学高等学院中央幹事会)」が開催された。首都圏の中学生・高校生を中心に約170名が集まった。

はじめに小池百合子衆議院議員による基調講演が行われ、参加者に対して「虫の眼、鳥の眼、魚の眼を持って行動してほしい」と発言し、あらゆる事象に対して俯瞰しながらも細かく問題を見つける行動をすることを願うと強く語った。また、政策の作り方について「“大義と共感の政治”を意識することを念頭に置いてほしい。」と語り、学校生活でどのようにその考え方を生かしていくかについてもアドバイスした。

小池衆院議員による基調講演

20160505_招待討論会_小池元大臣講演
また、小池衆院議員は政策を進めていく際に必要なポイントとして「大義と共感が必要で、大義だけを発信することは国民の共感が得られにくい」という。そのためには、共感を得るための知恵が必要でその例として、環境大臣在任時に導入した「クールビズ」などを用いてその大義と共感を得るための方策を参加者に対して説明した。最後に、18歳選挙権の導入を見据えて「権利と義務は表裏一体であり、権利を行使しないことは放棄と同じ。選挙権をぜひ行使してほしい」とコメントした。

小討論では、参加者を17グループに分け、討議を行った。そのうち、「増え続ける選択肢」をテーマに議論したグループでは、“自分自身を知るということ:向き不向きと挑戦の心、明確な目標を持つこと:明確な目標を持てば道は切り開ける、妥協は最終手段:誰かに反対されても説得する、見返してみる”ことを結論として導き出した。

参加した板倉日向子さん(高3・千葉県立松戸国際)は、「生徒会の仲間に誘われて来たが、非常に刺激的な一日だった。今日の経験を経て、残りの高校生活をどう送るのかしっかり考えたい。」と感想を口にする。また、別の参加者(高2・女子)は「先輩から誘われて来た。様々な背景を持った高校生と長い時間議論でき、非常に濃密な時間を過ごせた。学校に今日の経験を持ち帰り、幅広い意見を取り入れたい」と話した。

また、今回の招待討論会は、早稲田大学の附属・系属校間のつながりにとっても意義のあるものだという。議長として参加した山口庸可さん(高3・早稲田実業学校)は、「今まで、閉鎖的だった附属・系属校の結びつきを強くするよいきっかけになったと思う。招待討論会も含め、これからの取り組みについて後輩にいろいろ伝えていきたい」と話していた。同じく議長を務めた川澄優介さん(高2・早大本庄)は、「同じ早稲田の附属・系属間でも、校風や活動内容が全く違う。自分の高校に戻り、今日得た経験を話すことによって、さらなる生徒会活動の伸びしろが期待できるのではないか」と期待を込めて語っていた。

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参加者全員による集合写真

最後に主催者を代表して、中央幹事会幹事長の高橋岳大さん(高3)は、「このイベントで様々なことを学んだと思います。出会った人々の関係を今日だけのものではなく、高校生活に十二分に生かしてほしい」と語った。(吉水・荒井)

投稿者プロフィール

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荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。