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新春特別鼎談「生徒会×お金」第1回



生徒会.jpでは2019年最初の企画として、現在生徒会活動の場で活躍している高校生を中心にお招きして、「生徒会×お金」をテーマに『新春特別鼎談』を執り行いました。
今回の鼎談は内容が盛りだくさんだった為、3回に分けてお送りしていきます!
最後まで是非ご覧ください。

はじめの挨拶

荒井:みなさん、あけましておめでとうございます。
全員:おめでとうございます。
荒井:これから「生徒会.jp」2019年最初の企画、『新春特別鼎談』を執り行います。今回は以下の3人の現役高校生をお呼びしております。どうぞよろしくお願いします。


出演者プロフィール

現役高校生

井村 大希
立教池袋高等学校2年。
学校生徒会執行部では企画部長を勤める。
校外では、ISCO(国際生徒会機構)の渉外局長や、各種生徒会団体のイベントの議長として活動している。
好きな作家:村上春樹(作品の世界観が読了後に残す不思議な違和感が好き)

橋本 彩夏
青山学院高等部3年。
学内では2018年度の文化祭実行委員長を務める。
校外では、首都圏高等学校生徒会連盟、ISCO、生徒シンポジウムにて運営として活動を行う。
好きな戦国武将:直江兼続(自身の精神を素直に出しているところがすごく好き)
好きな歴史的偉人:源頼朝(戦い方が好き)

勝又 一照
本郷高校2年。
2018年11月で生徒会役員の任期を満了。
校外で、首都圏高等学校生徒会連盟と生徒シンポジウムにて運営として活動している。
好きな文化:韓国文化(ファッションや食、アイドルなど様々な分野に関心を持つ)

支援協会スタッフ

司会:荒井 翔平(一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長)
コメンテーター:楠瀨 千尋千島 洸太(一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員)


荒井:今回の『新春特別鼎談』のテーマは「生徒会×お金」です。現役高校生お三方の学校生徒会内の「お金事情」を中心に、色々お話を伺っていきたいと思います。
楠瀨:2018年もあっという間に終わり、もはや今は2019年…。
千島:早いものです…。今年も良い年になります様に…!

生徒会予算の規模感

荒井:では早速始めていきましょう!まず最初に「生徒会予算の規模感」について聞いていきたいと思います。ここでいう生徒会予算とは、生徒会全体の部活動や委員会などを含んだ、「生徒総会」で決算報告・予算審議されるものを指しています。また、生徒会本部(執行部)の予算額についてもお聞きしたいです。
井村:委員会活動をのぞき、主に生徒会本部・体育祭・文化祭に分けられます。本部として使える金額が約100万円、文化祭が約70万円、体育祭は約30万円になっています。この枠組みについては教員側で決定された状態でスタートします。部活動費については、生徒会予算からではなく学校側の予算から支出されていると思われます。したがって、生徒総会における会計資料には部活動費は掲載されていません。
荒井:学費から出ているということですね、なるほど。ありがとうございます。橋本さんはいかかですか?
橋本:私の学校は、基本的に先生(顧問)が部活動等のお金を全て管理しています。入学したときに生徒全員が生徒会費として1、2万円を払っていて、全校生徒が大体1200人いるので、1500?2000万/年くらいで回していると思います。文化祭のお金に関しては、毎年2、3百万と決まっていて、それ以外のクラブのお金は毎年同じような金額が出されていています。不足していると感じた部活は、その旨を申請をすると「会計委員会」が検討し、その内容を担当の先生に伝えて、先生がお金のやりくりをする感じです。つまり、先生がお金は管理していますね。生徒と先生との間に会計委員会が存在しているので、会計委員会が生徒の要望を受け付けています。生徒会費と文化祭費は違うものとして扱われています。
荒井:文化祭費の源流はどこなのでしょうか、学費から流れているのか、生徒会費として集められたところから分配されているのか…?
橋本:文化祭費は生徒から徴収するようなことはしていないので、多分生徒会費の中から出ているはずです。文化祭費の金額は決まっていることは決まっていて、生徒会費とは違うものとして扱われています。なので、生徒会の会計委員会と文化祭の会計委員会のメンバーは同じですが、枠組みは全く異なるという感じです。
荒井:とりあえず生徒会費の金額感としては1500万くらいなのですね。なるほど。勝又さんはどうですか?
勝又:うちの学校の場合、生徒会執行部とは別に体育祭と文化祭の実行委員会が組織されています。けれど、それぞれのお金は一緒の枠組みで学費として支払われています。全体の予算の中で生徒会と文化祭と体育祭の比率はだいたい2:1:1くらいですね。
荒井:総額の規模感がつかめない…、青山学院と同じ規模感なのか…
勝又:いや、そんなに多くは無いですよ。多分一人1万円くらい徴収されていて、全校生徒は中学が700人、高校が1000人で…
荒井:ということは…?
千島:単純計算で総額1700万くらいになるのでしょうか…?こちら側の勝手な憶測でしかありませんが(笑)
井村:それがだいたい2:1:1になるんですね。

生徒会予算の内訳・用途

千島:一つ聞きたいのですが、100万なり、1500万なりと、学校ごとに様々な規模で予算が出ていますが、その予算の内訳や用途はどのような感じになっていますか?
勝又:PCの買い換えで結構費用がかさんでいますね。
荒井:えっパソコンってすぐ壊れるものなの?!笑
千島:パソコンを枕投げのように投げたりして遊んでいるのかな?(冗談)
荒井:あ、なるほど!(笑)(冗談)
全員:笑
千島:それはともかく、PCの更新費用として使っているということですね。
勝又:そうですね。他にも、うちの学校は結構部活に力を入れて取り組んでいるので、運動部がかなり持っていっている感じ…
千島:となると、生徒会執行部活動費として使えるお金は結構少ないのってことなのでしょうか…?
勝又:いや、そんなことないです。余る時もありましたね…。事務用品関連の購入費が一番の出費ですが、それは予算範囲内に十分収まっていました。
荒井:ということは、2:1:1の中の2の中で大体80%くらいは部活の予算で持って行かれて、残りの20%を生徒会執行部が使うという感じなのかな?
勝又:いや80%ってことはないと思いますけど…(笑)
千島:まあ大半…?(笑)
荒井:まあ、70%だと見込んだとしても、残りの30%で紙代、PC等の更新費ってことか…(笑)
楠瀨:あくまで予測の世界ですから(笑)もしかしたら全然違うかもしれない…
千島:とりあえずまとめると、PCや紙などの事務用品の更新・調達がメインなんですね。
勝又:そうですね。
荒井:橋本さんの学校はどうですか。
橋本:生徒会費でよく出費しているものは、備品とか紙代ですね。紙代に関して話をすると、印刷が結構自由にできるようになっていて、今まで印刷担当はバンバン印刷で紙を使用していたらしいです。けれど、最近は紙に割かれる費用が高騰しているのでそこを改善しようと動いています。
千島:僕の学校はもともと紙代を執行部が負担していることはなくて、紙も無制限に使っていいよという感じでした。なのでたくさん広報紙なりを刷っていこうって言って去年はたくさん刷っていたのですが、そうしたら今年からインク代がかかるようになってしまいました…。
荒井:かわいそうに(笑)
橋本:うちも同じような感じです。文化祭の時とかにバーッて使っちゃっていて。文化祭は基本的に紙媒体のものを配布する為に文実がすごく紙を使っていたのですが、それはちょっとおかしいんじゃないかとなり、それで印刷の方法等を変えるようになりました。
井村:うちは毎年、生徒会が与えられた100万円を自由に使う形なので、それを使って企画をやっても良いし、使わずに交通費に充てても良く、「100万円あるけどどうする?」という状態です。
千島:固定で払わなきゃいけないものとかはないのですか?
井村:生徒会はないです。文化祭にはありますが。
千島:紙代とかインク代等は?
井村:コピーに関しては、家庭用のプリンターが生徒会室にあって、それを使う場合は領収書さえ出せばインク代と紙代のお金は後から戻ってきます。
荒井:それは100万円のなかに含まれるの?
井村:そうですね。あとはパソコンが壊れたりしたら替えたりとか。備品系が多いですね。結局は実現できなかったのですが、今年は学校の掃除に掃除機を導入しようという話が出ました。もし実際に導入するならば生徒会費の100万円の中から全教室分の掃除機代を出して良いという感じです。
橋本:うちは今年繰越金が結構あったので、毎年多数出る印刷機が不調という意見に応えて新しいオプションを購入して取り付けました。すると印刷機が使いやすくなって、先ほど話した文実の紙使い過ぎ問題も緩和されました。
荒井:新しいオプションって何ですか?
橋本:ガーーーってなったときに全部を制御して綺麗にしてくれたりして…
千島:部数部数で分けてくれるやつだ!
橋本:それです!
千島:うちの学校のコピー機もあります。部数ごとにホッチキス止めしてくれたりもする。
全員:お金の話から印刷の話に…(笑)
千島:話を戻しまして、結局のところやはり事務費が多いですね。
荒井:事務費だったり、備品費であったり、多いですね。年間の使用頻度が高いものにお金がかかっているのだろうなぁという印象です。では続きまして、お三方の学校では生徒会活動予算の中身の決め方はどのように行っているのかお伺いしたいと思います。


鼎談はまだまだ続く!『新春特別鼎談「生徒会×お金」②』をお楽しみに。
【文・構成】千島 洸太/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員
【写真】飯塚 一輝/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員

投稿者プロフィール

千島 洸太
千島 洸太
2001年東京都生まれ。一般社団法人生徒会活動支援協会理事。慶應義塾大学総合政策学部在学。獨協高等学校卒。高校生徒会長の任期中に「生徒会組織改革」「受動喫煙防止施策」などに取り組む。2017年度神奈川県高校生徒会会議代表や首都圏高等学校生徒会連盟副代表を務める。第6回全国高校生徒会大会広報部長の在任中には、専門番組『NSCC-TV』の放映に尽力。