生徒会.jp
  1. TOP
  2. 記事
  3. トピックス
  4. 速報:第4回全国高校生徒会大会が開催!

速報:第4回全国高校生徒会大会が開催!


NSCC4zen

3月30日から4月1日にかけての3日間、衆議院第一議員会館(東京・千代田区)にて「第4回全国高校生徒会大会(主催:全国高校生徒会大会実行委員会/運営協力:一般社団法人生徒会活動支援協会)」が行われた。実行委員長は広尾学園高等学校の須田隆太朗さん。4回目となる今回のビジョンは「これからの生徒会」。

全国各地の約70校の高校から生徒会役員が集まり「問題意識」を共有し意見を交わすことで、生徒会の可能性を広げる場所とする。そして全国の生徒会活動がより本質的に、さらに活発化することが目標だ。

【1日目】

開会式は10時。その後はアイスブレイク、昼食をはさみ、議論と進んでいく。なお、参加者には始めに各学校の生徒会について書かれた冊子が配布された。

開始前にはやはり緊張している様子も見られたが、軽快なアイスブレイクなどを経て次第に緊張がほぐれていった。

昼食をとり、午後からはいよいよ最初の議論。8人前後の班に分かれ、議長のもとで議論を進めていく。

1点目は「自慢の政策」。各校参加者が班ごとに自校生徒会が行っている自慢の政策について述べ、共有をしていく。より多くの情報を手に入れるため、積極的に質問をしている姿も見られた。

2点目は「もし文部科学省が生徒会廃止案を掲げたら」という議題。生徒会の廃止という設定に対して反対意見を出していくことで、生徒会の意義について考えるという内容。現役の役員にとってセンセーショナルな内容だが、生徒会のメリット・デメリットを書き出し、うまく議論を進めていた。ただ、違う視点・価値観からも考えることでより一層深く考えることができるのではないだろうかとも感じられた。

16時半頃に議論は終了、参加者は班ごとに夕食を取り、親睦を深めた。

【2日目】

1日目の振り返りをした後、午前は講演会、午後はメインディスカッションという流れ。

午前の講演会では2組の講演者が登場。

株式会社未来クリエイツの押田一秀さんが「トライセクターリーダーの思考」を講演。

また、大会創設者であり東京大学在学の南藤優明さん、生徒会活動支援協会常任理事である青山学院大学在学の久保直生さんの両名は「これからの生徒会の話をしよう」と題し、講演を行った。

※この2つの講演の内容については後日、記事にさせていただきますので、ぜひご覧ください。
NSCC4議論

午後のメインディスカッションでは、1日目とは班を変えて「東北議題」「地域活性」「模擬選挙」「外務活動」「生徒会(役員)のあり方」「生徒会の組織論」のそれぞれのテーマについて議論をした。

各テーマの詳細は以下の通り。(パンフレットから引用)

東北議題:5年経ったいま生徒会にできること

震災から5年が経過し、東北は大きく変化しました。現地で必要とされていることも、時とともに変化しています。この議題では、生徒会を通して東北とどんな交流ができるか、そして、東北から何を学ぶことができるかを具体的に話し合います。単純な「支援」から脱却し、いま最も価値ある交流は何かを模索します。

地域活性:生徒会の力で地域を盛り上げよう!

地域清掃などの地域貢献は、「生徒から地域の一方的な奉仕活動」というイメージがあり、生徒のやる気の面や継続するのが難しいといった面で問題があります。そこでこの議題では、生徒が活躍できる内容で、地域の活性化につながり、互いの利益となるWIN/WINな地域活動を考えます。

模擬選挙:模擬選挙のHowto論

選挙権取得を目前にした私たち高校生。投票に向けて動き出す学校もある一方、生徒の政治意識が低い故に、どのように政治教育を展開すれば良いのか、手探り状態の学校もまだまだ沢山あるのが現状です。この議題では、生徒の意識を刺激できるような「模擬選挙」を、生徒会としてどのように展開していけるのかを話し合います。

外務活動:生徒会団体とは何者?

生徒会団体、様々な学校の生徒会役員が有志で集い、生徒会に関する議論を行っている団体のことですが、求められているものとは何でしょうか。また設立から年月が経っていると「マンネリ」「差別化」に困っている。また、「やる気の差」「やるべき事が分からない」ということもあるでしょう。生徒会団体について見直し、関わる・関わろうとしている人、新しく作る人など皆が「生徒会団体」に対する思いをぶつける議題です。

生徒会(役員)のあり方:生徒会のかたち~生徒の上に立つ生徒会~

生徒会のかたちは「生徒の一部として、生徒と共に動く者」「生徒の上に立ち、生徒を導く者」の二つに分けることができ、前者は学内の環境を整えるなどの自治を、後者は生徒からの要望を叶えることを重視します。この二つはどちらが正しく、どちらが間違っているという事はありません。このテーマでは後者を生徒会の形の理想とし、その理想に近づくためになにができるか、なにを心がける必要があるのかについて考えていきたいと思います。

生徒会の組織論:生徒会のかたち~自治集団としての生徒会~

昨今、首都圏を中心に生徒会活動をより発展させるための外部活動が各地で行われるようになった。しかし、外部活動の発展とは裏腹に「生徒会」と言う組織の定義がより曖昧になりつつある。「学校」という大きな組織の中で、生徒全員が所属した自治集団としての側面を持つ「生徒会」は、はたしてどのような姿が理想的なのか。また、生徒会役員が果たすべき使命とは何たるか。本議題では、陰に隠れつつある生徒会と言う組織について「生徒自身による自治集団」という側面から議論し、本質を追求するために必要な意識や行動を模索する。

【3日目】

2日目の議論の内容をまとめ、複数班での共有などを行っていた。また班によっては有識者を交え、さらにレベルの高い議論ができたのではないだろうか。

今年度はプレゼンテーションはなく、参加者は議事録等で他の班の議論内容を確認する。
最後に閉会式と写真撮影を行い、大会は無事に大成功となった。

【まとめ】

今回は特に公立高校や女子生徒の率が増え、また新規参加校も多く、全国的に外務活動が広がってきていると実感させられた。

今後、参加者が各地・各校でどのような活動をし、「これからの生徒会」がどのように変化していくのか楽しみだ。

※詳細な議論の内容や次大会の情報などは順次、お知らせしていきます。

投稿者プロフィール

アバター画像
小笠原 洋至
1996年東京都生まれ。一般社団法人生徒会活動支援協会理事。慶應義塾大学総合政策学部に在学中。中高では生徒会活動に積極的に取り組み、第2回全国高校生徒会大会実行委員なども務めた。現在は生徒会外務団体支援などを中心に活動中。