生徒会.jp
岡山県内の中学生徒会が集まる!中学生が企画した第1回「岡山県内 中学校生徒会交流会」開催(後編)

岡山県内の中学生徒会が集まる!中学生が企画した第1回「岡山県内 中学校生徒会交流会」開催(後編)


一般社団法人生徒会活動支援協会(以下、生徒会活動支援協会)では、2017年から毎年、全国の生徒会活動の優良事例を公募し、生徒会活動に積極的に取り組んでいる学校や個人を表彰するとともに、全国の生徒会にその活動内容を共有・発信することで、生徒会活動の発展につなげようと、「日本生徒会大賞」を実施しています。

2026年度は「第10回 日本生徒会大賞」として、文部科学省や東京都教育委員会の後援を受け、絶賛応募受付中です。 

第10回日本生徒会大賞開催のお知らせ

関連して、生徒会活動支援協会では、昨年度の「第9回 日本生徒会大賞」から、学校の部の大賞受賞校に対して、副賞として生徒会活動支援協会による生徒会活動の支援を提供しています。この中で、中学校学校の部で大賞を受賞した岡山大学附属中学校生徒会に、次の記事のように支援活動を行ってきました。 

日本生徒会大賞受賞の岡山大学附属中学校を協会がコンサルティング。交流会開催をめざしプレ勉強会を開催

今回実施した交流会については、前編も併せてご覧ください。 

https://seitokai.jp/archives/12556

開催までの経緯 

今回の開催に至る経緯について、中学生が作成した企画書では次のように説明されています。 

生徒会活動に携わる岡山県内の中学校の生徒会役員が一堂に会し、各校における活動を共有し、互いの生徒会活動の質の向上に資することを目的とした「生徒会交流会」を開催します。  

昨年、東京で開催された「日本生徒会大賞」の決選大会に参加し、全国には様々な活動をする生徒会があり、複数の学校の生徒会が集まる全国大会や地域の連盟組織があることを知りました。こうした取り組みを岡山で中学校の生徒会役員が集まれる企画ができないかと考えたものです。  

国公立、私立の垣根を超えて、各校の生徒会役員のスキルアップを図り、各校の生徒会とのネットワークを創り、生徒会への思いを共有するとともに、生徒会が直面する課題(行事運営、校則改正など)に対する具体的解決策を模索する場とします。  

この企画開催に至るまで、生徒会活動支援協会では、岡山大学附属中学校生徒会への支援として、次のようにオンラインミーティングを重ねてきました。 

2025年8月18日: 顧問教員から生徒会活動の現状を聞き取り 

2025年9月21日: 生徒会大賞を受賞した中3役員から生徒会活動のニーズ聞き取り 

2025年10月9日: 次年度役員から生徒会活動ニーズ聞き取り、生徒会連盟づくりの支援を進めることに 

2025年11月10日: 生徒会連盟づくりに向けたプレ学習会企画検討 

2025年12月1日: プレ学習会進行確認 

2025年12月8日: 首都圏・関西の生徒会団体経験者を招いてプレ学習会 

日本生徒会大賞受賞の岡山大学附属中学校を協会がコンサルティング。交流会開催をめざしプレ勉強会を開催

2026年1月26日: 生徒会交流会企画検討 

2026年3月24日: 生徒会交流会 進行確認 

特に、昨年9月、10月のミーティングで新旧役員から他校と連携し生徒会活動を活性化する活動に取り組みたい、というニーズが出され、このことに焦点化した支援活動を進めてきました。具体的に、生徒会執行部に毎回やりたいことや企画書、資料を作成してもらい、生徒会活動支援協会からは、これまでの事例を共有して、企画の進め方、資料作りで意識するとよいポイントなどのアドバイスを行ってきました。 

これらの結果、中学生主体で、12月のプレ学習会を経て、今回の生徒会交流会開催に至りました。 

交流会を実施してみて ~ 反省会とインタビュー

今回の第1回「岡山県内 中学校生徒会交流会」実施直後に岡山大学附属中学校の生徒会執行部メンバーで集まって、反省会が行われました。それぞれが印象に残った活動をシェアしあったり、想像以上に楽しく盛り上がった会であったことを振り返ったりする一方、時間配分や進め方など、まだまだ改善点があったことなどが話し合われ、交流会で得た学びを深めようとする様子が見られました。

終了後には交流会の企画で特に中心的に活躍した生徒会長の久延さんと副会長の藤原さん(いずれも取材時2年生)から話を聞きました。

― 交流会を実施するための準備段階で楽しかったことや大変だったことを教えてください

藤原:「僕は、新しく生徒会に入ったので、最初の方は何をすればよいかわかりませんでした。ですが、はじめの言葉とかアイスブレイクなど、たくさんやることを振ってくれて、それがちゃんといい形で終わって、結構やりきったなというところまでやれてよかったです」

久延:「会長としては、全員に仕事を振ることが難しかったです。また、事前に勉強会を行って色々な人に話を聞く機会もあったけれど、やはり何をしたらいいのか、自分たちは何ができるのかということに結構悩みました。この中で、全員に役割を振って、それをみんながちゃんとやってくれて、出来上がったものが一つになったときは嬉しかったです」

― 今日の感想も改めて教えてください

藤原:「めっちゃ楽しかったです。元々楽しい会にしたいという思いがあって、真面目に終わるだけでなく楽しく、また意見が広がっていくような雰囲気で終わることができました」

久延:「最初は真面目な交流会で、盛り上がらないかと思ってしまっていました。けれど、予想と全然違っていつものクラスメイトのような雰囲気で、参加したみんなが笑顔で話していたのがすごく嬉しかったです」

― 最後に、今後やっていきたいと思うことについて聞かせてください

藤原:「自分のなかで、アイスブレイクの時間を通じて、友だちになれた瞬間が印象に残っています。アイスブレイクの時間を増やしてみるなど、全力で楽しいものにしていきたいです」

久延:「これからも、定期的に、というところまでは難しいかもしれないけれど、この会を定期的に続けていきたいというところがあります。今日は、まずは各学校がやっている取り組みを知って、その困っていることを話し合おうっていう目的だったと思うんですけど、今後はもうちょっと発展して、1つのテーマ決めてそれについて話し合ったりなど、更に学びが増えていく場になればいいなと思いました」

交流会を見学して

岡山ではこれまで、教育委員会などの主催した生徒の交流の場はあっても、生徒主体で実施する活動はなく、初めての試みだったようです。そのため、進行にぎこちなさはありましたが、会の途中では「時間伸ばしてください!」と声があがるほど、参加したみなさんがそれぞれにとても楽しそうに参加し、お互いの活動に驚き合っている点が印象的でした。

顧問の先生によれば、実施にあたっては、引率教員の扱いをどうするかなど、学校内外で様々な調整や困難があったそうです。しかし、役員同士が日々の活動への苦労を認めあう仲間となったり、アイディアを交換して自校の活動へ還元したりする場である交流会は、地域全体での生徒会活動活性化の場として大きな意義を持ちます。

また、生徒自らが企画・運営を担うことではじめて、自分たちで場をつくる生徒会活動に必要な力を身につけることが出来ます。ぜひ、このような活動に生徒主体でチャレンジできる条件整備が全国的に進んでいってほしいと思います。

さらに、生徒会間の交流には、相互のエンパワーメントを越えて、地域の同世代の意見をまとめ、発信する機会ともなり得ます。交流会を「当たり前」のものにしていった先には、学校の内と外をつなぐ参画の機会として、活動の幅をますます広げていってほしいと思いました。


【文・写真】猪股 大輝(一般社団法人生徒会活動支援協会 専務理事)