8月20日、「高校生徒会オンラインリーダー研修2022 with 松下政経塾」が開催された。昨年度に引き続きオンラインでの開催で、全国から50名を超える参加者が参加した。研修では、今年度の日本生徒会大賞受賞者のプレゼンの後、研修では、生徒会大賞受賞者のプレゼン、松下政経塾金子一也塾頭より「松下幸之助とリーダーシップ」についての特別講演、大賞受賞者と過去の大賞受賞者などによる「理想のリーダー」についてのパネルディスカッション、参加者それぞれが「自分の考える理想のリーダー」について考えるグループワークなどを行った。

 

日本生徒会大賞2022 大賞受賞者プレゼンテーション

学校の部で大賞受賞の静岡県立富士高等学校生徒会のプレゼンでは、代表して前生徒会長鈴木康峰さん(高3)が他校との交流で学んだことを生かした、生徒会活動の円滑化を進める部署制度などの施策についての説明と、自校で行っている活動について紹介をした。そのうえで生徒会活動では「仕事の分担」と「コミュニケーションを取ること」の2つが大切だと述べた。

個人の部で大賞を受賞した桃井晴崇さん(渋谷教育学園渋谷高等学校・高3)は、2年間の活動とそこから考えるリーダーシップについてと、生徒会の広報の仕方について話した。そのうえで「生徒会役員以外をチームに引き入れること」と「情報を公開し知ってもらうこと」の重要性を話した。

特別講演「松下幸之助とリーダーシップ」

松下政経塾の金子塾頭による特別講演では、”経営の神様”とも言われた故松下幸之助氏の理念や言葉をもとに、リーダーに求められることについての解説があった。松下氏の教えではリーダーに求められることとして「リーダーシップ」「マネジメント」「徳」の3つが必要だという。しかし、多くの経営学校では「徳」の代わりに批判的思考を意味する「critical」を含めた3つが大切だと教えている。ここで、あえて「徳」を大切にするのは、批判するだけではなくそれを受け入れる素直さや人間力も必要だという考えからだ。公演の中では、目の前の課題を解決していくのではなく、ビジョンを掲げ、それを実行していくリーダーシップが必要であるとして、ビジョンを磨くための「研究」と、それを実現する能力を磨いていく「研修」の2つが重要であることが強調された。また、実行力を持ったリーダーの資質として、運・愛嬌・勉強・意見などが紹介された。

 

パネルディスカッション

パネルディスカッションでは生徒会大賞受賞者の2名と生徒会活動支援協会理事長である高橋亮平、同協会理事の猪股大輝、同協会運営委員で過去に2年連続で生徒会大賞を受賞した章子昱の5名がリーダーシップと生徒会活動についてのディスカッションを行い参加者に新たな視点や考え方を考えるきっかけを作り上げた。

グループディスカッション

グループディスカッションでは、「理想のリーダー像」についてそれぞれの意見を出し、求められているリーダー像について意見を出し合った。あるグループでは、「カリスマ性のある前や上に立ち引っ張っていくリーダーよりも横に立ち一緒に進んでいけるようなリーダーの方が親近感が湧き、頑張ることができる」という意見などが見られた。最終的に参加者同士で理想のリーダー像の共有と自分はそのリーダー像に向かってどんなことができるのかについて話し合った。

 

今回のリーダー研修は、学校のリーダーとして、またこれからの日本リーダーとしてどのようなことが求められていて、自分には何ができるかを考えさせられるものだった。この研修を通して、参加した方々がより良いリーダーになることを望みたい。