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生徒会での「引継ぎ」を多面的に考える:第4回高生連(寄稿)


2022年2月6日、オンラインにて首都圏高等学校生徒会連盟の第16代第4回連盟会「つなごう未来へのバトン 〜新しい生徒会活動へ向けて〜」が高校生生徒会会談との共同で開催され、9名が参加した。今回は引き継ぎを行う立場、引き継ぎを受ける立場の両面から次世代へのより良い引き継ぎのあり方について議論が行われた。

まず、参加者の所属する学校の活動報告が行われた。これは、各校の生徒会がどのような活動を行ってきたのかを発表形式で共有し合うものである。活動内容には文化祭などの行事の準備、公約の実現に向けた動きなどが見受けられた。

10分ほど休憩を挟んで、引き継ぎを行う班と引き継ぎを受ける班の2班に分かれてグループセッションを行った。自分たちの公約や行った内容だけではなく、機器の使い方や先生との付き合い方などの活動を円滑に行うための情報の引き継ぎも行うこと、引き継ぎにおいてのアナログとデジタルの使い分けることなど現状から理想的な引き継ぎのあり方を検討した。

今回の連盟会では、2人の方から講演として自校の生徒会で行われている引き継ぎについて紹介していただき、参加者の話し合いがより一層深いものとなった。本団体では初の試みで、コロナ禍以前に行われていた泊まりがけの引き継ぎ合宿や生徒会の起源を講演していただいた。

参加者からは、「もとから引き継ぎの重要性は感じていたが、この会議を通じて引き継ぎ書がなくても円滑に 仕事ができるようなシステムを整えていく必要性を感じた。(今回の連盟会は)オンラインを活用することで、様々な地域の人と交流できてよかった。対面にもコミュニケーションがしやすいという利点があるが、オンラインにも良いことがある。」といったものや「自分が想像していた以上に様々な意見が出てきて新しい視野が開けた。自校は引き継ぎがおざなりになっている部分があるので、今回の連盟会を経て、 引き継ぎを行う側はもちろん、引き継ぎを受ける側の主体性も必要であると感じ、その意識を 自校にも広げていきたいと思った。」という意見が挙げられた。

今回の連盟会では、各校の活動報告での質疑応答やグループセッションでの議論が積極的に行われた。コロナ禍以前の活動を知らない人も多い中で引き継ぎがより一層重要な位置を占める。そのような中でこの連盟会が今後のより良い生徒会活動の一助となれば幸いである。

次回の連盟会は第16代運営最後の開催で4月17日の予定である。

【文】橋本 真之介/栄東高等学校・首都圏高等学校生徒会連盟代表