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【全国生徒会大会実行委員インタビュー #01 林琉斗】全員が100%の強みを生かせる全国大会にしたい(前編)


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毎年、年度末の春休みのタイミングで、生徒会の全国大会とも言える「全国生徒会大会」が開催されています。2013年に初めて開催され、コロナ禍等で開催されなかった年があるもののほぼ毎年宿泊を伴う大会が行われています。

来年3月の「全国生徒会大会2026」の開催に向けて、生徒会役員や役員経験者の高校生たちによる実行委員会が結成され準備が始まりました。

今回は、この全国生徒会大会2026実行委員長に就任した慶應義塾高等学校2年生の林琉斗さんに話を聞かせてもらいました。

全国生徒会大会については、まとめ記事も合わせてご覧ください。

 

全員が100%の強みを生かせる全国大会にしたい

高橋 亮平 一般社団法人生徒会活動支援協会理事長(以下、高橋)> 林さんは今年、「全国生徒会大会2026」の実行委員長になったとのことですが、今回、どういった思いで、この実行委員長に立候補されたのでしょうか?

林 琉斗 全国生徒会大会2026実行委員長(以下、林)> 高校生のうちにこういうリーダーになりたいなって目指しているのが、「全員の強みを100%生かせるようなリーダー」で、昨年度の「全国生徒会大会2025」は昨年度でいいところもめちゃくちゃあったと思うのですが、全員が全員、100%の自分の強みを生かせたかと言うと、そこに少し疑問を感じていて、今年はそこにチャレンジしてみようかなと思い実行委員長に立候補しました。

高橋> 林さんは、2025年度の実行委員もやってたそうですね。そもそもなぜ全国生徒会大会の実行委員をやろうと思ったんでしょうか?そのきっかけについて教えてもらえますか。

> 高校1年生の時に、自分の学校の生徒会役員をやっていたのですが、その時の3年生の先輩にやってみないかと声をかけてもらって参加しました。その時は、「全国生徒会大会」ってなんかカッコよさそうだしみたいな感じが多分一番最初でした。それまで基本的に学校外の外務活動を全くしてなかったので、そこが最初なんかイメージもつかないけど、とりあえず飛び込んでみたっていう感じでした。

高橋> この記事を読んでくれる方の中には、「全国生徒会大会」を知らない人もいると思うんですよね。なので、そういう人に向けて、「全国生徒会大会」っていうのはそもそもどういうものなのかというところから教えてもらえますか?

> 「全国生徒会大会2026」を一言で表すなら、「皆さんの生徒会活動を客観視できる場」にしたいなと思っています。参加した皆さんが、生徒会活動を様々な立場で客観視することを通して、全員の強みを100%生かせるような生徒会にしていける場にしたいなと思っています。

生徒会活動を行っていると、すごく高い熱量を持っている人でも目的を見失っちゃうっていうことがあると思うんですよね。例えば、属人化が進んでいて、「この人だけめちゃくちゃ仕事してるよね」という状態が進んでしまうと、せっかく熱量を持った優秀な人なのに、目的を見失ってしまうから、結果的にその学校の生徒会として、出せるパフォーマンスが下がってしまうということがあります。

そういうことをなくしたくて、生徒会活動を行っていると、内部の問題でも、例えば、生徒たちが生徒会活動にあまり協力してくれないっていう問題なんかも多くの学校であると思うんですけど、この問題を、「じゃあ、別の視点で考えてみようよ」っていうのが、今年のテーマというか、そんな企画をやりたいなと思っています。

僕は、中学の頃の生徒会活動でも先生方とも仲良くさせてもらっていて、卒業後もよく一緒にご飯を食べに行ったりします。学校を形作ってるのって、必ずしも生徒だけではなくて、教員の人もそうだよなと思うんです。「では、なんでこの人たちはめちゃくちゃ僕らの意見を突っぱねるんだろう」みたいなところも、例えば、先生の視点になって考えてみると、ちょっとその後のアプローチの仕方が変わったりだとかします。

同じように、「生徒会役員などの執行部の活動にその中心以外の生徒の方々が全然協力してくれない」みたいなことってあると思うのですが、「この人たちでどういう気持ちなんだろう」っていうのを考えられたら、また少し企画の考え方だったり、説明の仕方も変わってくるんじゃないかなって思うんですよね。そういう大会にしたいと思っています。

全国生徒会大会に参加する人たちは皆んな熱い思いを持ったリーダーたちだった

高橋> 毎年、全国生徒会大会に参加した人って、なんかすごく影響を受けたりとか、モチベーション上がったりすることもあると思うんですけど、昨年初めて参加してみて、林さんとしては、どういうものを感じて、どういうものを持ち帰れましたでしょうか。

> 個人的に感じたのは、自分の想像していたよりも熱量が高くて優秀な人がすごい多かったなっていうのが、一番の収穫でした。なんかまあ、「お泊まり会ぐらい」とか「オープンキャンパスぐらい」の気持ちで来る人もそれなりにいるんじゃないかなと思ってたんですけど、なんかすごいなと思いました。

特別にある人だけが熱量が高いということではなくて、宿泊ってことも多分あるんでしょうが、全体的にそんな優秀な熱量のあふれる人たちが多く集まって来ている場という印象ですね。
優秀さって人によって違うと思うんですけど、自分が目指しているものとちょっと違う優秀さを持っている人が、すごくいっぱいいました。

例えば、実務的なところがめちゃくちゃできる人だったりとか、色々な大会やイベントに参加していてコミュニティがすごく広い人であったりとか、そういう人に「めちゃくちゃいいなこの人」って思ったりしました。その飛び抜けているというか、突き抜けている能力を持った人たちに、すごく色んな刺激を受けました。

高橋> そういう人って、色々と感じるものがありますよね。個人的にもそういう尖った人好きですね。そういう突き抜けた人も含めて、全国から色んなリーダーたちが集まるのが、全国生徒会大会で、高校生たちは、参加する中で同世代から多くの刺激を受けますよね。

もう一つ、林さんの話を聞いていて思ったのが、そういう色々なタイプの人たちから刺激をもらって評価しているのが、林君のいいところなのかなって思いました。

日本の教育って、ステレオタイプを量産しがちっていうか、「いい生徒」っていうイメージがなんとなくあって、「なんか生徒会長って、こういう感じの人だよね」という先入観の中で生徒会役員を進められてというのがありがちじゃないですか。だけど、最初に林さんが言われた、「すべての人が100%の力を発揮して帰ってもらう」って、まさにこういう色々な人が、自分の個性とか得意なところとかを全部出していくみたいなことを、林さんとしては「いい生徒会」とか、リーダーシップとか組織だと思ってるんだなと感じました。

> そうですね、そういう風にできたらいいなと思っていたりします。

高橋> なんかこう、「みんなが同じようなタイプの人がいっぱいいる」というよりは、「なんかちょっと突き抜けた人たちがいっぱいそれぞれ補い合いながら、みんなでまとまってすごいことを創り上げていく」みたいな、そういう感じですよね。

> そうですね、僕自身も、中学の頃は「全部できるように」「全部できないと」って思っていたんですけど、受験も経て、僕より全然優秀な人が数えられないぐらいいるなぁっていうのを実感していて、そこの中でも、「じゃあ、僕は何ができるんだろう」って考えた時に、同じ土俵で戦っていてもダメで、彼らがうまい具合に活躍できる組織を作れたら、それが僕の強みになるんじゃないかなと思うようになりました。


※後編に続きます。

プロフィール

インタビューイー

林 琉斗(Ryuto HAYASHI)
全国生徒会大会2026実行委員長、慶應義塾高等学校2年。八王子市立四谷中学校2年の時に生徒会長に就任。慶應義塾高等学校でも1年次から生徒会役員に就任し、生徒会役員の先輩からの進めもあり、全国生徒会大会2025でも実行委員を務める。2025年8月に全国生徒会大会2026実行委員長に就任。2026年3月に全国生徒会大会2026開催に向け、実行委員とともに準備をしている。

インタビュワー

高橋 亮平(Ryohei TAKAHASHI)
一般社団法人生徒会活動支援協会理事長。千葉県立国府台高等学校1年次に生徒会会計を、2年次に生徒会長を務める。3年次には県内の生徒会役員たちと千葉県生徒会連盟を創設、その後、連盟の有志とともに生徒人権ネットワークを創設、生徒人権宣言を宣言などを行った。著書に『「新しい生徒会」の教科書』(旬報社)、『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。

【文】高橋亮平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

投稿者プロフィール

高橋 亮平
高橋 亮平
1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。株式会社メルカリ経営戦略室政策企画参事、株式会社ソーシャルフォワード代表取締役、株式会社TBM政策渉外部シニアディレクター、PPP財団客員研究員。中央大学特任准教授、明治大学世代間政策研究所客員研究員、市川市議、松戸市政策担当官・審議監、神奈川県DX推進アドバイザー、千葉市アドバイザー、熊本市生徒会・校則見直しアドバイザーなどを歴任。国民投票法改正案につき衆議院法制審議会で参考人を務めるなどNPO法人Rights代表理事として18歳選挙権を実現。AERA「日本を立て直す100人」や米国国務省から次世代のリーダーとしてIVプログラムに選出。著書に『「新しい生徒会」の教科書』(旬報社)、『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。