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【全国生徒会大会実行委員インタビュー #02 林琉斗】全員が100%の強みを生かせる全国大会にしたい(後編)


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毎年、年度末の春休みのタイミングで開催される生徒会の全国大会とも言える「全国生徒会大会」。

今回は、来年3月に「全国生徒会大会2026」を開催しようと準備している実行委員長の慶應義塾高等学校2年生の林琉斗さんに話を聞かせてもらいました。

全国生徒会大会については、まとめ記事も合わせてご覧ください。

インタビュー前編はこちら

 

原点は中学時の学級委員長、そこから生徒会役員に

高橋> 話は少し変わってしまいますが、林さんが最初に生徒会に関わったのは中学校のことからなのでしょうか?

> 最初に生徒会役員になったのは中学2年生の時でした。1年生の時は学級委員をやっていました。

高橋> もともとそういうリーダー的な役割が好きだったり興味があったりしたんですか?

> 中学生になった時にふと始めたって感じです。友達とかには「小学校の時はそんなキャラじゃなかったよね?」って、よく言われたりもしました。

高橋> どういう心変わりだったんでしょうか?

> 一番最初の中1の時に、「学級委員やってくれる人」っていうところで、ちょっと頑張って手を挙げてみたら、意外と楽しかったっていうところからですね。

高橋> 生徒会役員をやっている人って、「やってみたら楽しくてハマる」っていう人がいますよね。林さんはどういうところにハマったんでしょうか?

> 学級委員の仕事もそうでしたし、生徒会役員の仕事もそうですけど、ほぼほぼめちゃくちゃ大変なことが多いと思うんですよね。人間関係があったりだとか、大人数をまとめなければいけないので色んなことがあるし。でも、そのきつかった分返ってくる喜びがあったり、そこに楽しさを感じたんでしょうね。

高橋> 生徒会役員って、中学生でも高校生でも、なんか「仕事がまだ終わってない」とか、「今週、仕事が山積みになってて、片付けるのが大変だ」とか、まだ中高生のくせに「仕事」って言ってたりするじゃないですか。一般的に考えると、多くの中高生が遊んだりしている中で、そういうふうになると、なんかきついとかやらされてるみたいに思ってしまう人が多くなってしまうような気がするんですが、一方で、「生徒会にハマっていく人たち」もいるように思うんですが、それって、どういうところにハマっていくんだと思いますか?

> それは多分なんか目的意識があるかないかなのかなって思います。目的を達成するとか、何かをするためにこれやってるから、「それが実現したら」みたいな、そういうところに魅力を感じるのかもしれないですね。生徒会役員になろうっていう人って、なんかこういう風にしたいなって思ってる人もいれば、一方で例えば、推薦のためだったりとか、なんか友達に誘われたからっていう人もいると思うんですよね。ただ、最初は自分の熱量を高く持ってやりたいなと思っていた人も、日々様々な業務に忙殺されていく中で、そこに押し潰されちゃって、「結局何がしたかったんだっけ?」みたいになってしまうケースもあるのかなって思います。そうなると、それは楽しくなくなっちゃいますよね。僕は、そこが多分、他の人より少し明確だったからというか、そこを忘れずにできたからっていうところなのかもしれないですね。

高橋> 林さんにとってのその「生徒会役員になろう」って思った原点は何だったんですか?

> 中学の時はですね、もともとの生徒会の体制が気に入らなくてっていうわけではないんですけど、学級委員だった時に、生徒会の役員の人たちに「これをやってくれない」みたいに言われてやらなければいけないことが結構あったんですよね。そういう時に、現場の学級委員たちがそれぞれのクラスを回している時のことをあんまり考慮されてないなっていうふうに感じました。

「なんか生徒会役員だけで楽しくやっているのかな?」と感じるところがあって、「それを変えてやろう!」と思って立候補しました。その前の学級委員の時にも、「なんか生徒会役員もやってみたいな」って思うこともあったんですが、担任の先生から「このクラスの学級委員に残って欲しいから今年は待ってくれ」みたいなふうに言ってもらって、じゃあっていうところで、1年待って、中2で立候補しました。

高橋> なんか「政治家が総理になるのは、まだ今回は待ってくれ」って言われるみたいな感じですね。

> いやいや、そんな大層なものじゃないですけど。

高橋> 中学で生徒会長をやって、高校1年生でも生徒会役員をやったの?

> そうですね。慶應の生徒会というのは、部活みたいな仕組みになっていて、生徒会長と副会長というのは、届け出を出せばなれるようになっています。入学するまで中学の時は勉強ばっかりやっていたので、高校に入ってからは、勉強と部活と生徒会の3つを頑張ろうって決めていて、生徒会役員にもなりました。

1年生の時に生徒会役員になろうと思ったのは、中学は普通の公立の学校だったので、慶應は何千人もいて規模感が違うわけです。そういった規模の生徒会が、どんなシステムで回っているのかっていうのに、すごい興味があって、また、「そこにどれだけどんな優秀な人がいるんだろう?」っていう好奇心もあって入りました。

まあ、もちろん優秀な人はいたんですけど、なんかすごく属人化が進んでいました。中の体制をこうしたらいいんじゃないかっていうのはあったんですけれども、校風がすごく特殊で、「自由に」っていう学校なので、じゃあ、この「自由」っていうところを考えた時に、どういうふう方向に進めていくべきなのかっていうのがすごく難しかったです。

こうした生徒会活動での経験も活かした上で、次は、全国生徒会大会の実行委員長として活かせればなと思い、今回、立候補をして、3月の全国大会の開催に向けて準備をしています。

「全国生徒会大会2026」への参加をきっかけに継続的なコミュニティに

高橋> ありがとうございます。全国の生徒会に携わる高校生たちが、面白そうだな、参加したいなと思ってもらえるようなアピールとかありますか?

> 大会が終わった後も、続くようなコミュニティを作っていけるといいなと思っています。その大会にしたいです。これまでも、同じ班の中では、終了後も連絡取り合う人たちもいますが、生徒会活動っていうのは、例えばどこかでつまずいたりするじゃないですか。そんな時に、なんかふと立ち寄れるようなコミュニティにを作れたらいいなって思っています。

高橋> 個性的な人がいるのが好きとか、ちょっと変わった人の力も100%出したいみたいな話をしている林さんの話を聞いてて、林さんのチームとか、林さんの周りは、なんか面白い人や変わった人がいっぱいいて、同質化された組織だけではできないことを成し遂げるみたいな、そんな面白いチームになるんだろうなという気がしました。

そういうものに共感して、今までは全国生徒会大会とかにも来なかったような層の人たちだったりとか、私立だけでなく公立で生徒会をガチでやっているような人たちだったり、全国の様々な地域の地方の人とか、そういう人たちも含めて、今まで出会ったことのないような人とか会ったことのないようなタイプの人も集まると、もっといい。

林さんが実行委員長だからこその全国大会になるかもしれないね。3月の「全国生徒会大会2026」楽しみにしていますね。


プロフィール

インタビューイー

林 琉斗(Ryuto HAYASHI)
全国生徒会大会2026実行委員長、慶應義塾高等学校2年。八王子市立四谷中学校2年の時に生徒会長に就任。慶應義塾高等学校でも1年次から生徒会役員に就任し、生徒会役員の先輩からの進めもあり、全国生徒会大会2025でも実行委員を務める。2025年8月に全国生徒会大会2026実行委員長に就任。2026年3月に全国生徒会大会2026開催に向け、実行委員とともに準備をしている。

インタビュワー

高橋 亮平(Ryohei TAKAHASHI)
一般社団法人生徒会活動支援協会理事長。千葉県立国府台高等学校1年次に生徒会会計を、2年次に生徒会長を務める。3年次には県内の生徒会役員たちと千葉県生徒会連盟を創設、その後、連盟の有志とともに生徒人権ネットワークを創設、生徒人権宣言を宣言などを行った。著書に『「新しい生徒会」の教科書』(旬報社)、『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。

【文】高橋亮平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

投稿者プロフィール

高橋 亮平
高橋 亮平
1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。株式会社メルカリ経営戦略室政策企画参事、株式会社ソーシャルフォワード代表取締役、株式会社TBM政策渉外部シニアディレクター、PPP財団客員研究員。中央大学特任准教授、明治大学世代間政策研究所客員研究員、市川市議、松戸市政策担当官・審議監、神奈川県DX推進アドバイザー、千葉市アドバイザー、熊本市生徒会・校則見直しアドバイザーなどを歴任。国民投票法改正案につき衆議院法制審議会で参考人を務めるなどNPO法人Rights代表理事として18歳選挙権を実現。AERA「日本を立て直す100人」や米国国務省から次世代のリーダーとしてIVプログラムに選出。著書に『「新しい生徒会」の教科書』(旬報社)、『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。