【生徒会選挙】目立つ&好印象を与える「選挙ポスター」の作り方
選挙ポスターの役割は、立候補者の名前と役職、公約の要点を短時間で伝えることです。情報を詰め込むより、離れた場所からでも内容が分かるように整理したほうが、候補者の姿勢や考えが伝わります。
この記事では、デザインの経験がなくても実践できる、選挙ポスターの基本的な作り方を紹介します。
最初に学校の掲示ルールを確認する
デザインを始める前に、選挙規程や立候補要項で次の点を確認してください。
- 用紙のサイズと向き
- 掲示できる枚数と場所
- 写真、イラスト、二次元コードの使用可否
- カラー印刷や手書きに関する指定
- 選挙管理委員会による事前確認や承認印の有無
- 掲示できる期間と撤去期限
規程に合わないポスターは、内容がよくても掲示できない場合があります。判断に迷う点は、制作前に選挙管理委員会へ確認しましょう。
名前・役職・メッセージをひと目で伝える
掲示板の前を通る生徒が、ポスターをじっくり読むとは限りません。まずは次の3つがすぐに分かる構成にします。
- 立候補者の名前
- 立候補する役職
- 最も伝えたい公約やメッセージ
公約をすべて載せる必要はありません。ポスターには代表的な公約を2、3点に絞り、詳しい説明は演説や選挙公報で伝えます。
キャッチコピーを使う場合は、「学校を変える」のような抽象的な言葉だけで終わらせず、何を目指すのかが分かる表現にしましょう。
Zの法則と文字の大きさ(ジャンプ率)で読む順番を作る
ポスターの配置に迷ったときは、「Zの法則」を基本形として使えます。紙面を見るときに、視線が「左上→右上→左下→右下」と、Zを描くように動くことを想定した配置方法です。
たとえば、次のように情報を置きます。
- 左上: 立候補する役職
- 右上から中央: 写真やイラスト、キャッチコピー
- 左下: 氏名
- 右下:主な公約(多くても2〜3点まで)
あわせて意識したいのが「ジャンプ率」です。ジャンプ率とは、大きな文字と小さな文字のサイズ差を指します。
- 最も大きくする: 氏名
- 次に大きくする: 役職名、キャッチコピー
- 本文として載せる: 公約の見出し、学年・クラス
Zの流れに沿って情報を並べ、ジャンプ率によって重要度を示すと、読む順番が伝わりやすくなります。
ただし、Zの法則は絶対的な決まりではありません。氏名や役職名が写真や装飾に埋もれず、離れた場所からでも自然に読めることを優先してください。
色数よりも文字と背景の見分けやすさを優先する
使用する色を2、3色程度に絞ると、全体をまとめやすくなります。ただし、3色以内にすれば必ず読みやすくなるわけではありません。色数よりも、文字と背景の違いがはっきりしていることが大切です。
役割 | 使い方の例 |
背景色 | 白や淡い色など、文字が読みやすい色を使う |
基本色 | 見出し、囲み、線などに共通して使う |
強調色 | 氏名や公約のキーワードなど、限られた場所に使う |
淡い背景に白い文字を置くなど、明るさが近い組み合わせは避けましょう。また、赤と緑の違いだけで情報を区別せず、文字、記号、囲みも併用してください。白黒で印刷しても内容を区別できるか確認すると、見分けにくい配色を発見しやすくなります。
書体は1、2種類に絞る
書体を増やし過ぎると、統一感がなくなり、読む場所が分かりにくくなります。本文には、線が細過ぎず、ゴシック体など遠くからでも形を判別しやすい書体を選びましょう。
- 装飾の多い書体を長い文章に使わない
- 同じ役割の文字には同じ書体と大きさを使う
- 細い文字や小さな文字を多用しない
- 文字を写真や模様の上に直接置かない
完成後は実際の大きさで印刷し、掲示する場所と同じくらいの距離から読めるか確認してください。
写真やイラストは「視線」と「笑顔」が大事
顔写真やイラストを載せる場合は、以下の点に注意してください。
- カメラ目線(まっすぐ前を見る): 写真は視線が合った方が印象に残ると言われています。全校生徒と目を合わせる意識で撮影すると効果的です。
- 自然な笑顔: 固い表情よりも、親しみやすさと安心感を与える爽やかな笑顔がいいと言われています。
- 背景はすっきり: 背景にごちゃごちゃしたものが写り込まないよう、白い壁などを背にして撮影した方がいいと言われています。
載せる場合は、以下についても気をつけましょう。
- 表情や服装が学校の規程に合っているか確認する
- 過度な加工で実際の印象とかけ離れないようにする
- 他の人が写っている場合は、掲載の許可を得る
- 他者が作成した写真やイラストは、使用の許可を確認する
写真やイラストは、候補者を覚えてもらう助けになりますが、必須ではありません。ただ、学校のルールがどうなっているかを確認しましょう。
基本のレイアウト例
次の配置は一例です。学校の規程や、写真の有無に合わせて調整してください。
【左上】役職名 | 【右上】キャッチコピー | |
【中央】写真・イラスト (爽やかな笑顔・バストアップ) | ||
【左下】氏名(一番大きな文字) | 【右下】公約(2〜3点に絞る) 1. 意見箱のデジタル化 2. 購買パンのラインナップ充実 |
氏名を最も大きくし、役職名、メッセージ、公約の順に小さくするとともに、情報量を減らすと、離れた場所からでも要点をつかみやすくなります。
一方で公約については、掲載場所にもよりますが、遠くから見出しが見えて、近くからしか見えない大きさで具体的な内容をより詳細に書いておくという方法もあります。公約に関心を持つ投票者への情報提供になるほか、読まない人にも公約をちゃんと考えている人という印象を与える効果があったりします。
印刷前に実物で確認する
画面上で読みやすくても、印刷すると文字が小さかったり、色が暗くなったりすることがあります。提出前に一度実寸大で印刷し、次の項目を確認しましょう。
- 少し離れた場所から氏名と役職名を読めるか
- 公約の見出しを短時間で把握できるか
- 背景と文字をはっきり見分けられるか
- 誤字や候補者名の間違いがないか
- 写真やイラストが粗くなっていないか
- 必要な場合、承認印を押す場所があるか
- 掲示用の余白や固定場所を確保しているか
自分だけで確認せず、内容を知らない人にも見てもらうと、読みにくい箇所や情報不足に気づきやすくなります。
読みやすさが候補者の考えを伝える
選挙ポスターは、派手さを競うものではありません。氏名、役職名、公約を整理し、誰でも読みやすい形で届けることが目的です。
学校のルールを守り、掲示場所での見え方まで確認したうえで、自分の考えがまっすぐ伝わるポスターに仕上げましょう!
