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様々なハードルを乗り越え開催を目指す:国際生徒会機構


6月24日、およそ10名の高校生が東京に集った。彼らは国際生徒会機構の運営メンバー。2017年度首都圏高等学校生徒会連盟代表の井澤大樹さん(城北・高3)が主導して発足に漕ぎ着けた「国際生徒会機構(英名:International Student Council Organization)」が、2018年度に入り活動を本格化させた。

国際生徒会機構は、その目的を次の様に掲げている。この目的をめざし、国際組織に相当する組織編成を行い、現在は約20名の高校生で活動準備を行っている。事務総長を務める小倉琳さん(成城・高2)は「今年一年はしっかりとした組織基盤を作り、グローバル化する世界に高校生の視点から貢献していきたい」と語る。

The organization has its objectives sympathized to the idealistic principle of the United Nations, to develop student council activities and contribute to international cooperation by gathering the people involved in the student council around the world and achieve peace and prosperity in international institution of student council.

私達は世界各国の生徒会の国際組織として、国際連合の理念に賛同し、各国における生徒会の発展と、それらに携わる生徒の国際的な連携によって国際協調への貢献を図り、世界の平和と繁栄に寄与することを目的とする。(ウェブサイトより)

以前の会議の様子

6月24日は「第1回総会」として、インドネシアやオーストラリア、フィリピンといった国々の高校生とオンラインで各国の生徒会や学校生活に関しての意見交換会を実施する予定であった。しかしながら、双方の連絡の行き違いなど、様々な要因によって開催が困難になり、止む無く断念。ミーティングを行うことした。「コミュニケーションをどうやって円滑に進めていくか」「運営側の情報共有も上手くいっていなかった」等々、様々な意見が出されていた。改めての奮起を誓って終了した。また、その中で首都圏高等学校生徒会連盟の発起人で、協会理事でもある芳賀達也から、組織運営に関するアドバイスも行った(写真)。今後は日本及びベトナムを中心とする東南アジア諸国ラインを軸に、組織基盤を形成していくことを目指していくそうだ。

生徒会やそれに準ずる国際組織としては、25カ国の代表団によって構成されている“OBESSU(ヨーロッパ生徒組合協会:The Organising Bureau of European School Student Unions)”が挙げられる。この組織はEUのエラスムス計画(EU加盟国間の学生の流動性を高める計画)の支援を得て運営されていることもあり、その規模には一定の担保があると言えるだろう。そういった文脈において、今回の国際生徒会機構は、そういった国際組織を一切背景に持たない為、その組織拡大に困難さが伴うことは容易に想像が出来る。

しかしながら、生徒会間が相互に事例を共有し、各々の生徒会活動が活性化すれば、より多くの生徒が利益を受けることとなる。このことは、日本における様々な事例が既に証明している。また、日本スタイルの“SEITOKAI”が、諸外国の教育施策に応用されることもあり得る。加えて、2012年に国連事務総長直下で開始された”Global Education First Initiative (GEFI)”において“Global Citizenship Education (GCED)が優先項目として掲げられている中で今日、国際生徒会機構がそのロールモデルとして役割を果たすことも十分に考え得るだろう。今後も、国際生徒会機構の活動に注目していきたい。

【文・写真】栗本 拓幸/一般社団法人生徒会活動支援協会 常任理事

投稿者プロフィール

栗本 拓幸
1999年生まれ、慶応義塾大学総合政策学部在学。一般社団法人生徒会活動支援協会常任理事、一般財団法人国際交流機構理事など。生徒会活動に関する各種研究・コンサルティングの他、文部科学省への提言発出を実施。また、若者の政治・社会参加を進める「若者政策」のアドボカシーにも参画。富士通総研「第12回トポス会議」に登壇。