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地域型生徒会団体の先駆けとして:第2回京都府生徒会連盟


8月29日、今年度2回目の開催となる「第2回京都府生徒会連盟」が株式会社irodas(京都・京都下京)で開催された。京都府生徒会連盟が現在の体制で2回目の開催となるイベントには、京都府内の高校から17名が参加した。

従来より特定の地方をカバーする規模の“大型な”生徒会団体が存在している地方(首都圏・関西地方)において、よりローカルな地域色を志向する生徒会団体が勃興しつつある。この動きをいち早く体現したひとつが京都府生徒会連盟であった。

今回の第2回京都府生徒会連盟は大きく二部で構成された。前半では、各参加校が自校の生徒会活動に関してプレゼンテーションを行い、後半では班別(3班)に設定されたテーマに沿って意見交換・議論を展開、終盤に各班が議論内容を発表するという形式で実施された。

午前の各校生徒会の活動紹介では、各校生徒会役員が自校の生徒会活動に関して、スライドを用いて発表を行なった。各校によって細部の差異はあったものの、「生徒と如何に意思疎通を図るか」という点を意識した施策を行なっている生徒会が多い様な印象を受けた。同時に、生徒会という枠組みを活用し、地域社会に参画する施策を展開している生徒会が存在していた。

後半では、生徒会活動における広報の工夫もしくは生徒会役員内の意識格差を無くす工夫という議題の下に、京都連盟の運営メンバーがファシリテーターとして議論を先導した。いずれの班も付箋と模造紙を活用する形式で議論を展開していたが、他の都道府県で活動する団体と比較して少人数であるためか、濃い議論となった。

参加経験の多少に関わらず、どの参加者も積極的に意見を述べていた事もまた印象に残る。他団体とは異なり、参加する学校(生徒会)の比率は公立と私立がほぼ同数であったが、それぞれの学校のキャラクターを活かそうと、意見を交換し合う様子が多く見られた。

議論過程での特徴点として、Slackなどのチームコミュニケーションツールを活用している生徒会の数が以前よりも増えていたことが挙げられる。従来はLINEなどのツールを用いている生徒会が大半であったが、徐々にSlackなども並行利用する一定の動きがあると評価できるだろう。

また、議論の最終盤には、各班から議事内容に関する発表が行われた。いずれの班の発表も「基本的なことを地道にこなす事こそが生徒会活動の礎となる」という視点に拠ったものであり、非常に堅実なものであったと言えよう。一方で、京都連盟ならではのアットホームな雰囲気は会を通して絶えることなく、「大規模でない」ことの良さが前面に出た会であったのではないだろうか。

会の終了後、京都府生徒会連盟代表の青木一登さん(京都市立西京・高2)が「以前の様に『京都』を議題の中に取り入れたい」と述べていた様に、京都府生徒会連盟が今後、地域に根ざした生徒会団体として発展を遂げていくことを願って止まない。

【文・写真】栗本 拓幸/一般社団法人生徒会活動支援協会 常任理事

投稿者プロフィール

栗本 拓幸
1999年生まれ、慶応義塾大学総合政策学部在学。一般社団法人生徒会活動支援協会常任理事、一般財団法人国際交流機構理事など。生徒会活動に関する各種研究・コンサルティングの他、文部科学省への提言発出を実施。また、若者の政治・社会参加を進める「若者政策」のアドボカシーにも参画。富士通総研「第12回トポス会議」に登壇。