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生徒会で防災を考えるとこうなる:日本生徒会大賞2017受賞者プレゼン


8月3日、日本生徒会大賞2017 大賞並びに特別賞の受賞者による記念発表を行いました。今回の受賞者記念発表は「高校生徒会リーダー夏合宿2017 in 松下政経塾」の特別プログラムの一環として行いました。

【日本生徒会大賞2017 大賞<団体の部>】東京電機大学高等学校(発表者:前生徒会長 遠藤 隆太さん=高3)

東京都小金井市にあり、高等学校の生徒数は752人、併設する中学校の生徒を含めると生徒数は約1200人。

松下政経塾のある茅ヶ崎から学校がある小金井市まで43キロメートル、横浜駅までは25キロメートル、東京駅まで53キロメートルあります。震災時、おおよそ1キロメートル歩くのに20分程度かかると仮定すると、横浜駅まで歩くのに9時間かかる計算になる。今、地震が発生し、徒歩で帰宅しろと言われたら、どうしますか?

東京電機大学高等学校生徒会では、都市防災の観点から高等学校生徒用防災ハンドブック「DISASTER PREVENTION HANDBOOK」を製作した。非常食など災害に備えている高校生もいると思いますが、何も備えず電車に乗り継ぎ1時間以上かけて学校に通っている生徒もいるのも事実です。そんな生徒が通学路の途中で地震等の災害にあい、交通機関がマヒしまった場合に、何も助けがない状況になってしまう。そんな時の為に生徒会では防災ハンドブックを製作した。

内容としては、災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言掲示板(携帯会社各社)や安否確認ツール(J-anpi)の情報、さらに保護者の勤続地・学校所在地の基本データを掲載しながら、メインとなる避難用マップを掲載した。避難用マップについては、学校に一番近い東小金井駅を中心に、東京都心方面(上り)と多摩地区(下り)に分けて、どこに居ても一時避難ができるようにした。また、東京都内の私立学校は「登下校時の緊急避難校ネットワーク」が構築されていることから、それを利用した防災マップにした。サイズについても通学用バッグに収められるよう、折るとハンディサイズで広げてもA4サイズの大きさになっている。今後は、依然として大半の高校生が災害に備えていないという現状があるため、もっと高校生の防災意識を高める必要があると考える。私学協会や東京都にも働きかけながら、女子生徒にも配慮するために女子に優しい情報を明記した「DISASTER PREVENTION HANDBOOK for GIRL」などを製作することも検討していきたい。

発行にあたり、生徒の安全を確保する側となる学校の意識改革が出来ているのかを考えた。多くの学校は避難所に指定されている。しかしどのように避難するのかしっかり住民に伝わっているかといえばそうではない。そこから連携型防災訓練の企画原案を作成した。地震などの災害時には、駅で大量に足止めされる帰宅困難者が発生する。その場合に自治体は、帰宅困難者をどのようにして避難所へ誘導していくのか考えなければいけない。一方で小金井市市庁舎は竣工から50年近く経過し、耐震診断でも第一庁舎低層階は損壊するという診断が出ている。また新庁舎建設へ向けて議論が盛り上がってきているが、市議会と市長側での意見の相違により全く進んでいないというのが現状です。この状況では、震災時に市が率先して避難所手配等を行えないのではないかと考えた。たとえ市庁舎の機能が停止してしまった場合においても、学校や鉄道会社が率先して避難所へ誘導できるような内容を含めたのがこの「連携型防災訓練」です。計画を作成したものの、駅前には市立小学校や国立大学が同様に避難所に指定されており、私立学校としてこの企画を実施するのは容易ではないと判断している。今後については別のアプローチで実施方法を重ねていければと考えています。

【コンテンツ画像提供】遠藤 隆太氏
【写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会理事長、一般財団法人国際協力機構理事などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。