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関西で歴史の長い生徒会団体「関西生徒会連盟」とは

関西で歴史の長い生徒会団体「関西生徒会連盟」とは


関西で長く活動を続ける生徒会団体は、実は多くありません。だからこそ、その実態を知りたい——そんな思いから、私は関西生徒会連盟の活動を取材しました。

今回お話を伺ったのは、2025年度前期代表の阿部莞太郎さん(高2・奈良女子大学附属中高教育学校)と、副代表の水野太陽さん(中3・同校)。関西の生徒会がどんな未来を描いているのか、じっくり語ってもらいました。

関西生徒会連盟
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関西生徒会連盟とは

「関西生徒会連盟」とは、どんな団体なのかからご紹介したいと思います。

そもそも「生徒会団体」とは??

「生徒会」と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、各学校ごとにある生徒会組織だと思います。一方で、こうした各学校の生徒会が共通して持っている課題について、複数の学校の生徒会の代表者が集まって意見交換をしたり、時には共同して活動を行ったりする組織が、全国にいくつもあります。こうした団体は、「生徒会団体」や「地域生徒会」と呼ばれているのですが、「関西生徒会連盟」もまた、そうした生徒会団体の1つです。

今回、取材に訪れた「関西生徒会連盟」は、特に、教員を介さない生徒のみの任意団体であることが特徴です。生徒が主体となり、リーダーをはじめ、それについて行く生徒の皆さんで構成されています。1年間を前期と後期の2つの会期に分けて運営しており、それぞれで総会や議論会を行っているほか、生徒会に関する様々な情報交換を行う場を提供しています。

活動内容

主な活動は、総会と議論会の2つ。総会では「関西生徒会連盟」全体ををどう運営していくかの議論、役員選挙などを行っています。

また、各期ごとに集まっての議論会を開催しており、こちらは自由に議題を持ち寄って議論をする場になっています。

運営方法

幹部は代表・副代表・議論運営部・広報の役割で構成されており、この幹部は、運営側として2週間に1度の幹部会をオンラインで実施し、今後の運営方針についてなどの議論をしているようです。

2024年度期末の総会で、当時の代表・副代表から次期幹部の立候補の募集がかかりました。役職は代表・副代表・議論運営部長・議論運営副部長・広報部長・広報副部長の6つです。

また、立候補する際に演説文を一緒に提出し、演説文集のように纏めて「関西生徒会連盟」に係る皆んなに対して全体公表します。投票はGoogle Formsで行われ、加盟校・準加盟校の各学校の代表が投票します。選挙は以前はリアルで実施していた時もありましたが、最近はこの幹部選挙はオンラインで行うことが多いです。

選挙が終わり幹部が決まると、前期の幹部から次の幹部にオンラインで引き継ぎ会が実施されます。まずは、連盟の概要であったり、会期が何月までかといった全体についての引き継ぎが行われ、その後に、個々の役職ごとに引き継ぎ会が行われていきます。

加盟校制度とは?

「関西生徒会連盟」には、「加盟校」と「準加盟校」があります。

「加盟校」とは、議論会に2回連続出席し、2期連続して休まない、かつ連続的に会議に参加できる学校になります。「準加盟校」は加盟校になる意思がありかつ、総会に参加している学校と位置付けられています。また、加盟校・準加盟校は幹部選挙の投票権を持っています。

団体が大きくなるにつれて、全員が全員アクティブユーザーだとは限らない状況になってきました。そうした中で、この加盟校制度があることで、その学校の人たちは積極的に総会・議論会に出席をしてくれるようになっています。

また、次の運営メンバーに誰も立候補しなかった、という場合に加盟校の中から推薦することもできるようになっています。

加盟するには?

「関西生徒会連盟」では、ディスコードのチャットを公開しているので、参加した生徒会役員は、まずはそこに入ってもらうことになります。
また、広報部がInstagramやXなどのSNSや、ホームページを運営しているので、そこから加盟したいと連絡いただければ招待が可能になります。

関西で息づく生徒会ネットワーク──連盟を支える議論とOB・OGの力

関西でこれほど議論が活発に行われている生徒会ネットワークは多くありません。
前期・後期制へと形を変えながらも、連盟としての議論文化はずっと受け継がれてきました。そんな「関西生徒会連盟」の“いま”を知るために実施されたオンライン取材では、今年度前期の活動の裏側や、連盟が大切にしてきた姿勢について、さまざまな話が語られました。

2025年度の活動

2025年度の前期では総会と議論会を同じ会で行うことがありました。合同開催にすると通常の会以上に多くの学校が集まりますから、それぞれの特色を吸い出して、それを全体で共有する。そこから新たな視点を見出すことを目標にして実施しました。

関西生徒会連盟を支える“議論”と“継承”

「関西生徒会連盟」で1年を前期・後期で2つに分けるようになったのは、2023年以降で、それ以前は1年ごとで代替わりをしていたのですが、こうした仕組みには関わらず、その頃から活発に議論している団体でした。僕は2023年度に参加者側として「関西生徒会連盟」に参加していたのですが、その時は、連盟を包括するルールとして憲章を作ったり、「関西生徒会連盟、これからどうしていこう」という議論を積極的にしていました。

自分たちが幹部となり運営していく中でやはり支えとなったのが、こうした「関西生徒会連盟」を創り継続してきたOB・OGの皆さんでした。「この議題はどうなっているのか?」「これからどう進めていくのか?」など、様々な視点からアドバイスや意見をいただき、時には踏み込んだご意見もいただくこともありましたが、多くのサポートをいただき、活動に生かすことができました。

幹部が語る、関西生徒会連盟の価値と立候補の理由

「関西生徒会連盟」について、代表・副代表がどう考えているのか、またそれぞれなぜ幹部に立候補しようと思ったのかについても伺ってみました。

代表の阿部さんは、「インターネットなどの繋がるツールがある中ではありますが、そういう時代だからこそ、関西というローカルで繋がる、一体感を持つ必要があると思っています。確かに色んなシステムの共有も必要だと思うんですが、それ以上に気持ちを一つにすることが大切だと思います。生徒会活動はどうしても行き詰まってしまったり、ゴールが見えないところがあるので、皆がむしゃらに走っていると思うんです。同じ状況の仲間を見つけ、励まし合う場が生まれていったらなと思います。
23年度から連盟に所属していたのですが、多くの活発な議論を見て、先輩方に憧れを持ちました。また、自分の中にこの『関西生徒会連盟』にポテンシャルを感じていて、憧れと自負心というか、自分がやったらより良いものにできるのではと思い立候補しました。」

副代表の水野さんは、「関西という狭い範囲が決まっている中で、対面で会いやすい環境にあると思います。議論会に自分達の生徒会の課題や悩みを持ち寄って、他の仲間に相談することで、違う意見を見つけ合えるはずです。その意見を持ち帰ってそれぞれの学校の生徒会活動をより良いものにしていくことが大事だと思います。

同じ学校の先輩である安倍先輩が代表に立候補されていたことがきっかけです。代表を支えるとともに、自分も生徒会活動の議論を行って、 その議論の中心として、この団体の運営を行っていきたいと感じ、立候補しました。」

とのことでした。

「『関西生徒会連盟』となると、名前としても物々しいような、とても大きい組織のように感じてしまうと思うんですけれども、そういった物事って世の中にたくさんあると思うんです。名前が大きい、名前が強いみたいな。ただ実際あまりそんなことじゃなかったりするんですね。選挙の場合でも、僕は立候補する前日までは運営なんて人事のように考えていました。しかし立候補してみることで、自分の周りのことが急に、大きく捉えすぎていたこと思っていたことになりました。ですから、これは自分じゃ対処しきれない、踏み込んだら大変なことになるんじゃないか、という大きい出来事があっても、 踏み込んでみたら実際そんなことはないよと、この記事を読んだ皆さんには伝えたいなというふうに思います。」と熱く話をしてくれた阿部さん。

中学生ということに驚かされる水野さんは、「個々の事情であったりとか、それぞれの個人の事情で参加が難しいことはあるかもしれないですけど、ディスコードというオープンな場が「関西生徒会連盟」にはありますし、議論会であったり総会であったり、対面の交流会も関西の近い部分で行われているので、ぜひ自分ごととして少しでも議論に参加してもらって、 それぞれの学校の生徒会活動に役立ててもらえたらと思います。ぜひ関西に住まれている方、生徒会活動を行われている方は、「関西生徒会連盟」に参加していただけたらいいなと思います。」と伝えてくれました。

今回、取材に伺わせてもらい、自分が高校生だった際に、初めて「全国生徒会大会」に参加して、「この大会を関西でも開催するんだ!」と思った頃を思い出しました。
私の生徒会履歴書」も是非合わせて読んでみてください。


【文】佐孝 祐佳 (一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員)