
第10回日本生徒会大賞の講評
一般社団法人生徒会活動支援協会では、2017年度から毎年、全国の生徒会活動の優良事例を公募し、生徒会活動に積極的に取り組んでいる学校や個人を表彰するとともに、全国の生徒会にその活動内容を共有・発信することで、生徒会活動の発展につなげようと、「日本生徒会大賞」を実施しています。
日本全国における生徒会活動の先進事例の収集とその共有や、生徒会活動支援協会の目指すこれからの生徒会に求められるモデルの共有、顧問の生徒会活動へのエンパワーメント状況の把握とそれを評価することによる生徒会顧問への情報共有することで、生徒会活動の発展に務めています。
これまでの優良事例やこれからの生徒会が目指すべき姿については、当協会の書籍『「新しい生徒会」の教科書――学校を変え、社会を変えるためのヒント』もご覧ください。
第10回として実施した今回からは、文部科学省と東京都教育委員会の後援も実施することとなりました。詳しくは「第10回 日本生徒会大賞 実施要項」もご確認ください。その他、「日本生徒会大賞 まとめページ」では、過去の受賞者や関連記事もご紹介しています。
受賞者のみなさま(五十音順)
| 賞 | 部門 | 受賞者 | |
|---|---|---|---|
| 日本生徒会大賞 | 中学生・学校の部 | 大阪市立佃中学校 | |
| 高校生 | 個人の部 | 国立音楽大学附属高等学校 山田 結翔さん | |
| 学校の部 | 青森県立三沢高等学校 滋賀県立虎姫高等学校 | ||
| 団体の部 | 香川県高等学校生徒会協議会 福岡生徒会連盟 | ||
| 生徒会顧問の部 | 東福岡高等学校 田中 洋平さん | ||
| 優秀賞 | 中学生・学校の部 | 岡山大学附属中学校 | |
| 高校生 | 個人の部 | 開智未来高等学校 山田 凛音さん 東福岡高等学校 田中 十和さん | |
| 学校の部 | 大阪教育大学附属高等学校平野校舎 高知県立嶺北高等学校 | ||
| 生徒会顧問の部 | 高知県立嶺北高等学校 川渕 祐介さん 文化学園長野中学高等学校 長野 真さん | ||
| 特別賞 | 高校生・個人の部 | 埼玉県立和光国際高等学校 岡部 泰希さん | |
| 団体の部 | 九州生徒会活動後援会 | ||
| 奨励賞 | 中学生・学校の部 | 西大和学園中学校 | |
| 高校生 | 個人の部 | N高等学校 西口 沙彩さん | |
| 学校の部 | 工学院大学附属高等学校 富士見高等学校 宮城県泉松陵高等学校 | ||
| 生徒会顧問の部 | 大阪市立佃中学校 近藤 克樹さん | ||
総評
「第10回日本生徒会大賞」は、今回より新たに文部科学省と東京都教育委員会の後援を受け、中学生・学校の部、高校生・学校の部、高校生・個人の部、団体の部、顧問の部の計5部門で実施した。
審査手順として、まず応募書類に基づいて書類審査を行った。団体の部、顧問の部については書類審査のみで各賞を決定した。ついで、中学生・学校の部、高校生・学校の部、高校生・個人の部の3部門については、4回目となる決選大会を開催しプレゼンテーションと質疑応答を通じた二次審査を行った。
以下、応募書類全体を通しての講評を記す。
① 中学生・高校生を対象とした各部門(個人の部・学校の部)
今回も、生徒会活動を通じて、校則や行事の企画など生徒の身近な問題を解決すべく、多くの生徒の意見を集め議論を深化させる仕組みを作ったり、教員と対話する定期的な機会を作ったりして、実際に解決に至った事例が多く応募された。受賞事例以外にも生徒会活動に関わりやすくする組織形成や会議などで下級生の意見も反映されやすくなるような議論方法の考案など様々に工夫された取り組みが見られた。
また、今回は、活動範囲を学校外へ広げる事例が例年以上に多数見られた。これまでも広く行われてきたボランティア活動や、他校の生徒会活動事例を学び合う生徒会交流会を企画・開催にとどまらず、地域と協働して新たな学習の場を作ったり、学校を取り巻く地域の課題について議論したり意見表明を行ったりする新たな活動の試みが増えつつある。
一方、このような中で、身の回りの課題解決や社会参画の機会づくりといった活動自体が「イベント」化してしまって、従来の学校行事運営型(それぞれの行事の企画やお手伝いを繰り返すことが活動の中心となる形)の生徒会活動と結果的に同質化してしまっている例も目についた。
今後においては、これらを一過性の「イベント」とせずに、日常的な自治的活動の中で議論を繰り返し深め続けていけるような仕組みづくりを進めたり、「イベント」に必ずしも馴染むことの出来ない生徒も安心して意見を表明し、学校や社会に関わることのできるような場作りを進めていくことが重要となる。
18歳選挙権から10年という節目において、民主的自治的活動を通じて、生徒の意見表明権や社会参画機会を保障するという生徒会活動の本質的意義に改めて立ち返った活動が重要であり、その核として生徒会活動の発展が益々期待される。
② 顧問の部
顧問の部においては、生徒主体の活動である生徒会活動を効果的・自治的・継続的に発展させていくような支援や環境整備の役割を教員がいかに担ったかに着目し評価した。
個別の受賞事例については後述するが、本年度はこれまでと比較しても、生徒に自治的・主体的な活動を求める教員自身が、自治的に活動を推進している事例が非常に増えてきた。受賞したいずれの事例においてもこうした特徴が共通して高く評価された。教員が自治的に学校に関わることができず、その権利保障がなされていない学校において、生徒のみで自治的な学校文化を作っていくことは困難である。
生徒会活動が学校を変え、社会を変える活動となるためには、教員自身もまた、生徒会活動において求められる姿勢と同様か、それ以上の熱量でチャレンジを続け、学校や社会の物事に主体的に取り組んでいく必要がある。このために、生徒と同様、自校内にとどまらず、他校の教員や外部機関と積極的に連携し、自治的活動としての生徒会活動の本質的意義を意識しながら「新しい生徒会」像を構想していくことが益々期待される。
日本生徒会大賞
中学生 学校の部
大阪市立佃中学校
学校行事運営や校則遵守・規律維持などの日常的な学校運営の補助機関になりがちな生徒会活動の中心を、非日常である「防災」活動に据えることで、様々な学校外のアクターと協働した「新しい生徒会」活動のあり方を提案した点を高く評価した。
具体的に、学校での避難訓練を生徒主体で作り変えるなどの学校内での活動を基盤にしつつ、能登半島沖地震で被災した能登市立輪島中学校との交流企画から地域での防災活動の中心となりたいとの思いを新たにしたことをきっかけに、NPO法人むすびえと連携した新たな「モノ寄付」プロジェクトを校内で推進したり、防災と子ども食堂をテーマにした劇を生徒主導で作成して修了式でプレゼンして生徒の防災への関心を高めようと企画を作ったり、地元の小学生と防災をテーマにした交流会を企画したり、地元の中学生でつくる「ジュニア防災リーダー」として「にしよど防災エキスポ」に出店したりといった多角的な活動を生徒主体で進めた。これらは社会参画の土台として生徒会を位置づける活動の一つの可能性となる活動と言える。
今後においては、生徒会活動を通じた社会参画・意見表明を更に多角的な方向へ広げるとともに、より多くの生徒が参加できるような取り組みへの発展も期待したい。
高校生 学校の部
青森県立三沢高等学校
生徒自治の本質である「民主主義の実践」を極めて高い次元で具現化している事例として高く評価した。
校則改正や環境改善のプラットフォームである三者協議会「モスサミット」などの取り組みは多くの学校にとって参考になる。頭髪検査の是非や新制服着用ルールといった複雑な課題に対し、感情論に終始せず、アンケートによりエビデンスとなるデータを集めた上でそれを基軸として教員や保護者と対等に対話を行っている。また、集めたデータから結論を一方的に突きつけるのではなく、事務局会議、サミット、クラス討論、中央委員会という丁寧かつ民主的なステップを踏んで「要望書」へと積み上げるプロセスは、合意形成の手続きとして模範的と言える。「新制服着用の許可」などの折衷案や数々の実績を勝ち取っており、実効性のある自治の結果として実績も残している。
また、年間700万円を超える生徒会予算を生徒自身が自主的に予算提案から決定、管理、運用している点は、今後の新しい生徒会の先進事例として是非多くの学校にも参考にされたい。各団体との徹底的な「予算折衝」から、厳格な「監査」、そして緊張感のある「生徒総会」での答弁に至る一連のプロセスは、まさに政治の世界の議会そのものである。お金の使い道を単なる手続きにせず、生徒会長印入りの「デザートチケット」配布といった豊かな学校生活のための企画へ昇華させている点も、予算決定権を主体的に行使した事例として面白い。
これらの民主的プロセスを支えるのが、年間40〜50号という驚異的なハイペースで発行される生徒会だより『Viva生徒会』である。賛否両論を併記した詳細なレポートにより活動をリアルタイムで「見える化」し、生徒一人ひとりの当事者意識を喚起している。この圧倒的な情報発信力に加え、会長・副会長以外は入部届のみで参画できるオープンな組織づくりが、さらなる生徒の巻き込みと好循環を生んでいる。
大人と対等に渡り合う「交渉力」、予算を適正に統制する「ガバナンス能力」、そして全校生徒を置いてきぼりにしない「巻き込み力」。社会の縮図としての民主主義をここまで高いレベルで実践し、自分たちの手で学校生活を豊かにしていく事例は、全国の学校がモデルとすべき一つの形ではないかと生徒会大賞を授与した。
滋賀県立虎姫高等学校
これまでの伝統的な生徒会活動の枠組みを大きく広げ、「新しい生徒会」のあり方を提示した極めて挑戦的な事例として高く評価した。
旧来の生徒会活動として多くの人が想像する活動からは一線を画し、生徒会が自ら探求学習のプログラム「滋賀のわプロジェクト実行委員会」を立ち上げ、地域住民、地元企業、行政、そして自然資源をも巻き込む「双方向型コミュニティスクール」のエコシステムを構築した着想力は生徒会の新しい可能性を示すものになった。
少子化や人口減少、地域コミュニティの希薄化という、高校生だけでは解決が難しいと思われがちな大きなテーマかつ複雑な社会課題に対し、最も身近な「学校」を地域に開くことで立ち向かおうとしたこと、その取り組みを生徒会活動で行おうとした点には驚かされた。
活動内容は、「漁業」「森林」「伝統文化」「工業」の4分野において、放課後の座学「夜の学校」と実践的な「フィールド体験」を往復する2段階の仕組みが確立されている。
本賞において高く評価されたのは、この探究学習そのものの水準如何ではない。かつては地元に無関心で受け身であった生徒たちが、このプロジェクトを通じて地域への深い愛着と強い当事者意識、そして発信力を持って形にしていった点、多くの学校がこうした地域や企業との連携なども含めた探求学習をあくまで教員主導の授業の枠組みの中で実践している中で、生徒たちの主体的活動によって実施しており、さらにその取り組みを生徒会活動の新たな潮流として作り上げようとしたことである。
さらに、こうした一連の活動をも一過性のものとせず、近隣高校や行政、民間企業を交えた「滋賀会議」へと発展させ、調査・実践・発表・検証という持続可能な年間活動サイクルを構築している点については、全国の学校の生徒会活動の新たな可能性を広げたと言える。
当事者である高校生自身が「これをやりたい」という強い意志を持ち、生徒会というプラットフォームを起点に学校や地域社会全体を巻き込んでいく試みは、停滞しがちな生徒会活動を活性化させる新たな選択肢であり、これからの時代に求められるロールモデルとして、生徒会大賞を授与した。
高校生 個人の部
国立音楽大学附属高等学校 山田 結翔さん
「生徒会の民主化」を目指した生徒会改革に取り組み、特にその中で直面した活動の基盤にある安心して過ごせる学校環境整備に尽力した点を高く評価した。
氏は、生徒会の民主化を目指し「普通科」「音楽科」及び付属中学校に分かれていた生徒会機構の整備、意見箱等からあがった生徒からの意見を職員会議へつなぎ応答成果を公表する仕組みづくり、生徒会を通じて生徒同士、他校、地域とつながりを広げるような外務活動やボランティア活動、「生徒会withオーケストラ」などの企画運営を行うなど、生徒会活動の幅を広げることに尽力した。
また、生徒が主体的に活動する伝統がこれまであまりなかった同校で上記の改革を進めるために学校や教員からの理解を広げ生徒会を含む生徒との関わり方の状況を改善していくよう私学委員会・法務委員会・外部機関などとも協力し、校長と話し合いを重ね問題解決を試みた。
氏の活動において特筆すべきは、自身が生徒会活動を行う中で直面した障壁やその際に生じた様々な問題の解決にあたって、単に個人内の問題解決に終始するのでなく、生徒が安心して過ごせる学校づくりへつなげる方向に取り組みを広げた点にある。
結果として学校の「生徒指導部」の名称を「生徒支援部」へと変更する改革を実現するなど「管理と指導」から「対話と支援」へと教職員の姿勢転換に向けた合意形成を行うとともに、問題解決過程で協同関係を築いた校長と生徒会の定期的なやり取りの機会を作り上げた。
このように、自治的活動や意見表明権保障活動を進めるのみならず、その基盤にあるすべての生徒が安心して過ごせる学校づくりを実現した点は、一部の自治的活動の伝統がある学校や意見の出せる生徒のみが成果を受け取る構造に陥りがちな生徒会活動の公共性を保障していくために大いに参考になる活動と言えよう。
高校生 団体の部
香川県高等学校生徒会協議会
個々の学校の枠を越えた「横のつながり」による「地域生徒会」とも言える生徒会団体を創設し、高校生自らが個々の学校の生徒会を超えて連携し、地域社会や行政に対して主体的に働きかけるというところまで実現したことは、極めて先進的な生徒会活動のモデルを示したとして高く評価した。
学校を超えた生徒会の連携を試みる生徒会団体を各地域で作っていく取り組みは広がりつつあるものの、その多くは、単なる親睦や情報交換の場になっているケースが多い。今回の事例は、県内全日制高校の半数近くを巻き込む強固なプラットフォームへと成長させている点に加えて、こうした交流に留まらず、県内の高校1・2年生を対象とした大規模なアンケートを実施し、生徒の潜在的なニーズや課題を定量的に集計して、地域の高校生の声としたプロセス、「県政出前懇談会」やグループディスカッションを重ねて議論を深め、単なる不満の表出ではない、具体的かつ論理的な「要望書」へと昇華させた点は、協会の示す「新しい生徒会」の一つのモデルとも重なるものであり、全国の生徒会の参考となるモデルとなる。
2026年1月に行われた香川県教育委員会への表敬訪問と意見交換では、交通インフラの整備から学校施設の充実、さらにはあなぶきアリーナ香川を活用した合同行事の提案に至るまで、多角的な視点から高校生の生の声を届けた。その結果、教育長から「前向きに動きたい」「最大限応援する」という極めて前向きな対話と具体的な支援の約束を引き出しており、高校生が自らの手で行政を動かし、自分たちの地域や社会を変革できる可能性を証明した点は大きく評価される。
一校だけでは実現が困難な課題であっても、他校と連帯し、組織的にアプローチすることで、地域社会全体を巻き込む大きなうねりを生み出すことができる。この実践は、全国の生徒会活動における「あるべき姿」の体現であり、主権者教育の観点からも極めて価値の高い模範であり、今後の生徒会活動の可能性を広げたものとして、生徒会大賞を授与した。
福岡生徒会連盟
個々の学校の生徒会が抱えがちな課題や孤立感を解消すべく、県内すべての生徒会が繋がり合う団体を作ろうというビジョンに基づき、生徒会活動の活性化に大きく寄与した点が高く評価した。
特に評価されるべきは、その圧倒的な巻き込み力と規模の拡大である。第1回交流会の参加が10校102名であったのに対し、回を重ねるごとに規模を拡大させ、第5回には32校240名に達するなど、回を追うごとに確実な成長を遂げている。複数の学校が集まる生徒会団体を企画・運営する活動は全国的に見られるようになって来ている。活動範囲が参加者間の交流に限定されているという課題はあるとはいえ、これほど大規模なプラットフォームを維持・発展させた実績は特筆すべきものがあり、交流会型の「地域生徒会」モデルの集大成として評価される。
具体的な活動内容は、各校のノウハウや課題を共有し合い、相互の生徒会運営の活性化に直接結びつけている。特にこうした他校との連携を行ってこなかった学校にとっては、地理的制約を克服したオンライン交流会の定期開催なども含め、生徒たちが自校の常識にとらわれず、他校の状況を知った上での視点を持つ貴重な契機となっている。
全国生徒会大会や日本生徒会大賞の決選大会など、全国の先進事例に触れ、「小さな池にとどまらず、社会という広大な大海へ漕ぎ出す」という理念で立ち上げられた取り組みは、九州地域の生徒会の活性化や生徒会関係者のモチベーションを高める大きな役割をになったものであり、生徒会大賞を授与した。今後においては、現時点で同団体の社会参画活動が街頭募金活動などにとどまっている点を踏まえつつ、さらなる発展を期待したい。
生徒会顧問の部
東福岡高等学校 田中洋平さん
福岡を中心とした九州全体の生徒会活動を支援する教員有志組織である「九州生徒会活動後援会」を立ち上げ、独自の優良実践表彰イベントである「九州生徒会グランプリ」を企画するなどして、一校にとどまらない九州地域全体の生徒会活動の活性化に大きな役割を果たした点を高く評価した。
生徒間のみならず、活動を支える教員間でも支援事例や日々の活動における困りごとなどを様々に共有し人間関係を構築することで、一校にとどまらない地域全体で生徒会活動に活発に取り組もうとする文化を作ることが可能となる。
このような教員有志の生徒会支援組織は現状では極めて独創的な発想と言えるが、生徒会活動活性化の鍵となる活動として、同様の組織が全国に普及することを期待したい。
優秀賞
中学生 学校の部
岡山大学附属中学校
複数の学校の生徒会が集まり、活動内容や進め方、悩みなどを共有することでお互いの活動の活性化につなげる多校間連携の活動の前例がほとんどない同地域において、同校生徒会が主体となって「岡山県内生徒会交流会」の開催を実現し、県内の生徒会活動活性化をリードした点を評価した。
福岡生徒会連盟の受賞理由にもある通り、生徒会交流会の開催は活性化の第一歩として大きな意義を持つ。一方、これまでの交流会は多くの場合高等学校中心であり、中学校生徒会を対象としたものは、一部を除き自治体等が主導するものが多かった。これに対し、同校は企画立案、当日の進行、終了後の振り返りに至るまでを生徒主導で進めた点は特筆すべきである。
今後は、交流会の定例化や組織化を進めて地域全体の生徒会活動活性化の土台づくりを進めるとともに、地域の複数校の生徒会が協働した社会参画活動へ取り組みを発展させるなど活動の展開に期待したい。
高校生・個人の部
開智未来高等学校 山田 凛音さん
生徒全体の意見を反映する生徒会活動の活性化を目指し、総合的な仕組みづくりを主導した点を高く評価した。
まず、生徒会活動の「透明性の確保」のため、生徒会の活動内容や活動報告、学校生活に関する情報をまとめた生徒会ポータルサイトを立ち上げた。また、生徒の「意見反映制度の整備」のために、目安箱をオンライン化したうえで、あげられた意見を対応を協議する仕方に応じて色分けして整理し、生徒会新聞やポータルサイトを使ってもれなく応答する仕組みを整備した。さらに、「組織運営の改善」により執行部の活動を効率化するためにGoogle Driveの共有フォルダを活用したファイル管理体制作り、企画立案のフローの確定、年間カレンダー作成による業務の見える化などに取り組んだ。
これら以外にも、生徒会活動を監査したり執行部外からも議案を提出したりできる「補助役員制度」づくりにも生徒会として取り組んだり、埼玉県生徒会連盟や全国生徒会大会への参加や同一学園内の生徒会で構成される「開智未来生徒会連盟」の設立により、他校との交流による生徒会活動活性化にも取り組んだ。
さらに、活動の活性化を進めるため、学校内における生徒・教職員・保護者による三者協議会の設置や、「開智未来生徒会連盟」の活動を発展させ、校則について定期的に話し合う会議の実施や、教職員含む全校合同交流会の企画なども検討された。これらはいずれにおいても、民主的・自治的な生徒会活動の本質に沿ったものであり、益々の発展を期待したい。
東福岡高等学校 田中 十和さん
東福岡高校の生徒会長、及び福岡生徒会連盟の1期代表として同校並びに福岡県全体の生徒会活動活性化をリードするとともに、OBとして活動を後輩に引き継ぎ、活動の継続的発展を実現したリーダーシップを高く評価した。
学校内においては生徒総会におけるリアルタイムのデジタル質疑システムの導入、校長との直接対話の場の設定など生徒の意見反映の仕組みづくりを行うとともに、活動を属人化させないため委員会に副委員長ポストを増設したり、執行部会の頻度を増やして生徒会内の情報共有を密にした。また、在任中から退任後にかけて共学化後に入学した女子も含む1年生が意見を表明しやすいような活動にも取り組んだ。
学校外においては、今回団体の部で日本生徒会大賞を受賞した福岡生徒会連盟の設立者として活動規模のさらなる発展に尽力するとともに、後輩役員への引き継ぎを進め、自身が引退後も更なる活動の発展を実現した。
自治的・民主的に生徒会活動を活性化しようとする学校文化は、限られた意欲ある生徒や学年のみで作られるものでない。氏の作り上げたリーダーシップを引き継ぎ、同校や県全体で生徒会活動が益々発展していくことを期待したい。
高校生・学校の部
大阪教育大学附属高等学校平野校舎
「少数精鋭」の強みを活かし、校内自治の徹底と校外へのダイナミックな展開を両立させた点が素晴らしい。
最大のポイントは「大阪南ハイスクールフェス2025」の企画・実施である。この取り組みは、生徒会活動を校内の自治活動に留めず、地域や社会と協働する総合的な学びへと大きく広げた点を高く評価した。
同校は、同地区の高校が共通して抱えていた生徒数減少や部活動の発表機会の縮小という課題に対し、国立・公立・私立・通信制といった異なる背景を持つ多様な高校を巻き込み、高校生同士が繋がる大規模なプラットフォームを創出した。特筆すべきは、生徒会自らが平野地域の企業へ協賛依頼を行い、約25万円の協賛金を獲得して運営基盤を築いた点である。このプロセスは地域企業との主体的な関係づくりに繋がり、校内の探究活動における連携の土台にもなっている。学校の枠を超えて地域社会を巻き込み、高校生主体のまちづくりイベントへと発展させた実践力は、優秀賞にふさわしい見事な功績である。
また、校内においても、「少数精鋭」の強みを活かして、できるだけ多くの生徒の声を反映させることを意識されている。雨天中止となった体育祭の無念を受け止めた予備日設定の見直しや、創立以来初となる新部活動の創設において、生徒と教師の仲介役として機能した。単に要望を通すだけでなく、丁寧なヒアリングや対話の場を設け、予算拡張を含めた継続的な支援体制を整えるなど、民主的な合意形成と仕組み作りのプロセスは「自主自立」の精神を象徴しておりこうした点も評価した。
高知県立嶺北高等学校
「全員が生徒会!」というスローガンのもと、役員以外の生徒を巻き込む仕組みを構築し、先進的な民主的自治を実践した点を高く評価した。
特徴的なのは、「すべての選択肢に評価をつける」「各選択肢の評価の中央値を求める」「中央値の高さで順位が決まる」といった意思決定手法「マジョリティー・ジャッジメント」の導入である。死票を出さないこの手法で生徒の要望を客観的に可視化し、全校生徒による納得解を創出した。この「直接民主制」の要素と、執行部や代表委員会による熟議という「代表民主制」を巧みにミックスさせ、実質的な校則改定へと繋げたプロセスは非常に洗練されている。具体的には、ピアスやライン入り靴下着用許可に関する校則改正においてもこうした手法を用いることで見える化し、 全校生徒で納得解・暫定解を見いだすことに取り組んだ。
同校における合意形成は、①ホームルーム討議から始まり、マジョリティー・ジャッジメントも含めた②生徒総会の承認、③ホーム代表委員会と生徒会執行部で意見交換会、④生徒会執行部で改定案作成、生徒会執行部・教職員・PTAによる⑤校則等検討委員会、⑥職員会議の承認といった民主的なプロセスで進められており、こうした点も高く評価される。
特に実績として評価したのは、これまで教員だけで行なっていた行事時期見直しに生徒会役員が参画できるように変更したことである。この他にも、生徒会執行部と各ホームルーム代表の意見交換会の実施や校則等検討委員会の設置なども評価される。
さらに、学校行事への生徒参画や少数意見の尊重を進める一方、文部科学省や中央教育審議会での発表など校外へも成果を広く発信しており、主権者教育の先進的なモデルとして優秀賞にふさわしい。
生徒会顧問の部
高知県立嶺北高等学校 川渕 祐介さん
自身が担当する教科「公共」で選挙制度の事例を詳細に扱うなどして、教科学習から教科外活動たる生徒会活動の活性化を試みた点、多数の生徒が役員選挙に立候補して生徒会活動に関わったり、学校運営に主体的に参画するような自治的活動の支援を進めたりした点、また、自治的活動としての生徒会活動の意義を職員会議等で共有し、学校全体で生徒会活動を支援する体制整備を進め「全員が生徒会!」を掲げた生徒会活動づくりをサポートした実践を高く評価した。
生徒会指導を生徒会役員指導に限定させず、教科学習との往還関係を作ったり、学校全体での支援体制をつくったりして、全校生徒の参加できる環境を作っていくことは、他校においても参考となる活動と言える。
文化学園長野中学高等学校 長野 真さん
生徒会活動支援に取り組む教員も、生徒と同様、学校運営の中で「どうせ変わらない」という姿勢に陥ってしまっていることへの問題意識を背景に、生徒の活動の伴走支援と合わせ、自身が教職員組合の活性化に積極的に取り組み、職員間の対話の環境づくりや身の回りの課題解決を進めることで、結果的に職員間の生徒会活動への理解を広げ、生徒会活動を積極的に支援する学校の体制を作り上げた点を高く評価した。
総評でも触れたように、生徒の意見表明権保障を実現するためには、教員の意見表明権も保障されねばならない。同様の課題意識から、教員もまた、自治的な学校づくりの担い手として、自身の活動を問い直していくことが、結果的に生徒会指導においても重要な点になる。
特別賞
高校生・個人の部
埼玉県立和光国際高等学校 岡部 泰希さん
和光国際高校と和光高校の統合に向けた生徒会の内部機構の整備や生徒の考え方の基盤となる「和国民憲章」制定など、他と異なる学校状況の中で生徒会活動の活性化を進めた点を評価した。
また、特に特別賞とした活動として生徒会本部が作る新たな生徒コミュニティ「RSTコミュニティ」の創設がある。既存の生徒コミュニティである部活動は、顧問の配置が必要であるなど設立に向けて高いハードルがある。これに対し、RSTコミュニティは、新たなコミュニティづくりを目指す生徒有志が、生徒会本部にコミュニティの企画を提案・承認を受け、顧問をおかずに立ち上げることのできるものである。このことにより、コミュニティは生徒会本部の承認に基づいて活動や宣伝等を行うことができ、また生徒会本部と多くの生徒とのあらたなパイプとなることも期待される。
こうした生徒会本部を軸に、生徒主体で新たな学校内のコミュニティを作っていく独創的な活動のあり方を評価し、特別賞とした。
高校生・団体の部
九州生徒会活動後援会
同後援会は、生徒たちの手によって設立された「福岡生徒会連盟」と歩を合わせる形で各校の教員有志によって設立され、ハード・ソフトの両面から生徒の主体的な活動を補完・支援してきた。閉鎖的になりがちな学校文化や公私立の垣根を打ち破り、九州圏内における生徒会活動の活性化と次世代リーダー育成を支える組織として、これまでにほとんどなかった強固な指導者・支援者ネットワークを構築した点が極めて高く評価した。
教員自らが「安心して背伸びができる環境」を整えるサポーターとして機能することで、組織の社会的信用を高め、これまで交流に消極的であった伝統校を巻き込むことに成功した功績は非常に大きい。
具体的な活動実績としては、33校240名が結集した「第1回九州生徒会グランプリ」の主催および運営である。「生徒会がどれだけ学校に影響を与えているか」という本質的なテーマを掲げた同大会では、外部の専門家と教員有志が協働して濃密な審査・講評を行う場を九州地方に創出した。 こうした試みは、参加した生徒たちに多大な刺激を与えただけでなく、27名の顧問が学校の垣根を越えて全参加生徒を共に育てていくという「相互扶助の指導体制」の確立にも繋がった。教員アンケートからも「生徒の可能性に蓋をしない教員の理解が必要」「他校の組織作りが大変参考になった」といった前向きな意識改革が窺え、指導者側の成長と連携をもたらした意義は大きい。
生徒会活動を「学校内」から「地域・社会」へと開かれたものへと変革し、それを支える持続可能な大人側の基盤を提示した九州生徒会活動後援会の実践は、全国の指導者組織の模範となる先駆的な取り組みであり、ここに特別賞を贈りその栄誉を称える。
奨励賞
中学生・学校の部
西大和学園中学校
生徒と生徒、生徒と生徒会の距離を近づける「Closer」を掲げた生徒会活動の中で、生徒会掲示板の使い方の改革に取り組んだ点を評価した。単に生徒会活動の内容を張り出すだけでは生徒が掲示板を素通りしてしまうという課題意識から、生徒が掲示板を見に来たくなるような仕掛けとして、シール投票などを使って生徒が掲示内容にレスポンスする企画を導入した。例えば、生徒に身近な事柄についての二軸アンケートにシールで回答するコーナーを設けたり、意見箱に投書された意見等を踏まえた今後の活動のアイディアに対して生徒がシールを用いて投票するコーナーを作成した。
生徒が生徒会活動の内容を知り、様々に意見表明するハードルを下げる取り組みとして、掲示板を工夫する試みは意義を持つ。一方、掲示板におけるシール投票だけでは意見内容について議論を深める機会としては不十分である。今後においては、意見箱と掲示板を活用して集めた内容を基礎としながら、生徒と生徒、生徒と教員間で議論を深めるような仕組みづくりを期待したい。
高校生・個人の部
N高等学校 西口 沙彩さん
設立4年目となる同校の生徒会活動の更なる活性化に向けて、福岡生徒会連盟の交流会や全国生徒会大会への参加企画を立案して外部との関わりを強化するとともに、自身が得た経験を自分だけのもので終わらせないために、活動を通じて得た情報の共有体制づくりを進めた。また、N高グループ生徒会は地区ごとに役員が選出され全国規模で活動する特徴的な形態をもつ一方、従来の活動の中心はどうしても関東圏の役員に偏るという課題があった中で、九州・沖縄地区代表として率先して新たな活動に取り組んだ点も評価した。
今後においては、外部との関わりをもとにしながら、N高グループ生徒会の特色ある形態を活かしつつ、新たな自治活動を創り出し、それらをもとに他校の活動の活性化を率先していくような活動も期待したい。
高校生・学校の部
工学院大学附属高等学校
生徒一人ひとりが「声をあげること」の意味と価値を実感できる仕組みを整え、生徒会活動の透明性と信頼性を高めた実直な取り組みを評価した。
同校の生徒会は、「文化祭運営の改革」「意見反映の可視化」「広報力の強化」を活動の三本柱を軸に据え、運営の効率化と生徒の主体的関与を促すための基盤づくりに注力した。特に文化祭の改革においては、生徒会規則の改定や準備時間の拡大に踏み込んだだけでなく、大学学園祭実行委員会との連携強化や各種資料のデジタル化といった具体的なアプローチを採用し、組織的な運営能力の向上と生徒の満足度向上を両立させている。また、専用サイトの開設による広報力の強化は、従来の生徒会活動にありがちだった「活動が見えにくい」という課題を的確に解消し、生徒の興味関心を惹きつけるための取り組みとなった。
なかでも注目したのは、身近な学校生活を起点に「声の反映を可視化する」という明確な理念に基づき実践された「自動販売機の商品公募企画」である。生徒から広く要望を集めるだけに留まらず、そのアンケート結果を大型モニターや終業式の場で大々的に発表し、実際に要望通りの商品変更へと繋げた。商品を生徒が選択するという取り組み自体は新しくはないが、このような「自分たちの意見が確実に学校を動かした」という成功体験を全校生徒に分かりやすく共有しようとしたプロセスは、生徒会活動への参加のハードルを下げ、主権者意識の芽生えを促す可能性を感じた。
これからの展望として掲げられている「校則評議会」の設置に向けた構想も非常に有意義である。生徒を単なる校則の「参加者」から、自ら議論し学校へ打診を行う「主催者」へと変革させようとする強い意志は、同校の生徒会活動がさらなる質的発展を遂げる可能性を十分に示している。 地道かつ着実な改革によって生徒の信頼を勝ち取り、自治の基盤を固めた同校の実践を評価した。今後、この基盤の上にさらなる生徒主導の学校づくりが展開されることを期待する。
富士見高等学校
「純真、勤勉、着実」の精神に基づき、生徒が学校生活に対して主体性を持つためのプロセスを体系化し、段階的な校則改革と民主主義の定着を進めた実践が年々積み重ねられさらに進化させている点を評価した。
同校生徒会は、「関心を持つ」「声を上げる」「行動を起こす」「責任を持つ」という4段階からなる「持続可能な校則制定におけるプロセス」を掲げ、生徒会活動の構造改革に挑んだ。2025年度の活動内容においては、「校則」「民主定着」「広報」の3つの柱を軸に据え、単に要望を通すだけでなく、生徒全員が当事者意識を持てるような多角的なアプローチを展開している。
特に評価されるべきは、3年間にわたる継続的な取り組みによって実現した制服移行期間の改正プロセスである。2023年度のブレザー着用義務の廃止、2024年度の移行期間延長に向けた議論の積み重ねを経て、2025年度にはついに4月〜6月および10月〜11月を「制服自由期間(どちらの制服を着用してもよい期間)」とする大きな改革へと結実させた。一時的な思いつきではなく、数年越しで議論を熟成させ、生徒の生活実態に即した柔軟な制度改定へと導いた足跡は極めて着実であり、模範的である。また、iPadの使用時間や軽食に関する校則の改正にも着手し、生徒の声を実際の形へと昇華させている。
さらに、生徒が生徒会活動を「他人事」として捉えてしまう課題や校則の形骸化に対し、「民主定着」を掲げて真っ向から向き合った点も評価できる。これまで年3回の実施で、執行部からの単なる「連絡の場」となっていた朝礼を月1回へと拡充し、活動の透明化を推進した。これにより、全校生徒が参加する生徒会への転換を図り、執行部を単なる運営者ではなく生徒の「サポーター」と位置づけ、全生徒を「当事者」へと巻き込む土台を築き上げた。
オープンキャンパスでの案内やサマースクール運営といった広報活動を通じた学内・学外への貢献も含め、同校の取り組みは「与えられる学校」から「自分たちで創る学校」への確実なパラダイムシフトを示している。地道ながらも確かな一歩を積み重ね、学校全体を動かす仕組みを作り上げた富士見高等学校生徒会の実践は、他校にも参考となる事例と言える。
宮城県泉松陵高等学校
「意見を形に、つながりを力に」というスローガンのもと、校内の自治プロセスの改善にとどまらず、地域社会を巻き込んだ先進的な多世代交流の場を創出した実践が評価されたものである。
同校生徒会はまず、校内における「なぜ否決されたのかわからない」という生徒総会の課題に着目した。各クラス、代議委員会、生徒会執行部間の情報伝達のあり方を見直し、執行部が課題を共有した上で代議委員会の議論の内容を公開する仕組みを構築した。この「立場を問わず意見を出し合える環境」の整備は、生徒会活動の透明性を高め、校内自治の基盤を強固にする優れた取り組みである。
さらに特筆すべきは、この校内で培った対話のノウハウを校外へとダイナミックに広げ、「対等な多世代交流」へと昇華させた点である。従来の「多世代あいさつ運動」が若者から高齢者への一方通行な接点に留まっていたという気づきから、一歩進んで「対等に意見を交わせる関係性」の構築を目指した。前年に実施した取り組みをさらに発展させ、その結実として企画された「多世代サミット」では、高校生が進行役を務め、地元小学生の児童会や中学校の生徒会、自治会など地域住民が一堂に会する対話の場を実現した。
すべての活動を通して、課題の本質を見極め、自分たちで考えて提案し、行動に移すという主権者教育の本質を体現した宮城県泉松陵高等学校生徒会の取り組みは、地域社会における生徒会の新たな役割を提示した模範的な実践である。これを基盤として、さらに学校の魅力化や地域と連携した取り組みに地域を巻き込み、さらに地域の活性化に高校の生徒会を核として地域を巻き込んでいく取り組みへと発展してもらいたい。
生徒会顧問の部
大阪市立佃中学校 近藤 克樹さん
「防災」を手がかりとした生徒会活動を推進するにあたって、学校内での日常的な支援にとどまらず、生徒が学校外の様々な他者―NPO法人、能登半島地震で被災した中学生など-と出会える機会を作ることで、生徒の意欲を高め主体的な活動を喚起した点を評価した。
生徒会活動が取り組む「身近」な課題は、必ずしも学校内の課題にとどまらず、学校外での生活も含む様々な諸課題も含まれる。この中で、学校内に閉じた教員と生徒間での活動にとどまらず、学校外の機関や人材との交流する機会をつくることが、生徒が自治的な活動に向かう課題意識を掘り起こすことも活性化のための重要なきっかけとなる。
今後においては、単なる交流や部分的な参画にとどまらず、地域社会の問題に対し意見表明や決定権の一部を担うような社会参画活動に向け、更なる発展を期待したい。
