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江東区中学校教育研究会特別活動部のアドバイザーに理事長の高橋が就任し、教員研修を実施

江東区中学校教育研究会特別活動部のアドバイザーに理事長の高橋が就任し、教員研修を実施


一般社団法人生徒会活動支援協会(以下、生徒会活動支援協会)理事長の高橋 亮平が、2026年度の江東区中学校教育研究会特別活動部のアドバイザーに就任しました。

江東区中学校教育研究会特別活動部とは、東京都江東区の区立中学校や義務教育学校の教員が、生徒会活動・学級活動・学校行事からなる「特別活動」の指導法向上や生徒の健全育成を目的として組織・運営している研究団体です。

主な活動内容に、「生徒会活動の推進と交流会の主催」として、区内全24校の生徒会役員が集まる「江東区立中学校生徒会交流会」を主催し、各校の代表生徒がリーダーシップや課題解決能力を養う場を提供したり、「教員向けの研究・研修活動」として、教員自身が主体となり、特別活動のより良い指導法についての研究や情報交換を定期的に行ったりしています。

2026年7月15日、この江東区中学校教育研究会特別活動部の今年度最初の定例会が行われました。この中で、江東区立深川第八中学校の齊藤 泰弘 校長が昨年に引き続き部長に就任するなど2026年度の研究組織が発表されるとともに、本年度のアドバイザーとして生徒会活動支援協会理事長の高橋が紹介されました。

年間計画も示され、この日行われた第1回定例会の教員研修会の企画・運営と、昨年も参加した2月の生徒会交流会の企画・運営などを行うと共に、区内にある24の区立中学校の生徒会から依頼があればそのサポートをすることになりました。

この日は、約50名の区立中学校の特別活動部員の教員が参加し、生徒会活動に関する50分のグループワークによる教員研修が行われ、企画とその運営、講師を務めました。

この日の教員研修は、冒頭で変わりつつある「新しい生徒会」に関する話をした上で、ワールドカフェ形式による生徒会活動に関する課題と今後の取り組みについてのグループワークを実施しました。

研修でお話をしたのは主に4点の話です。

1つ目は、生徒会活動支援協会が提案している「新しい生徒会」についてです。

著書『「新しい生徒会」の教科書 ――学校を変え、社会を変えるためのヒント』はこちらからご覧ください。

2つ目は、昨年度2月に、江東区立全24中学校で実施した生徒会活動に関する実態調査を共有しての江東区立中学校24校における生徒会の実態と課題の共有です。詳しくは、こちらの記事もご覧ください。

江東区立全24中学校で実施した生徒会活動に関する実態調査

3つ目が、次期学習指導要領改訂に向けて、特別活動ワーキンググループなどで議論されているこれからの生徒会の流れ。

4つ目が、生徒会活動支援協会が主催する最新の「第10回日本生徒会大賞」での優良事例などの紹介など、今後の江東区立中学校各校での生徒会活動や、「江東区立中学校生徒会交流会」での可能性についてです。

「第10回日本生徒会大賞」についてはこちらもご覧ください。

第10回日本生徒会大賞の講評

今年2月に実施された「江東区立中学校生徒会交流会」については、こちらの記事もご覧ください。

江東区立全24中学校の生徒会役員が集う「江東区立中学校生徒会交流会」に参加し、教員向け研修を実施してきました

当日行った講演内容を整理すると次のようになります。

まず、従来の生徒会のイメージである、各種行事の企画運営や挨拶などイベント屋さん的なイメージと、ボランティア活動などのみを行っている奉仕組織的なイメージに対して、本来的な民主主義の担い手としての養成や、自治の当事者としての取り組みをしていく必要を提起しました。

この際、抑えておくべき点として、「生徒会活動」は、一部の「生徒会役員」による活動ではなく、全校生徒からなる生徒会員全員の活動であること、そのうえで、これからの生徒会に求められるのは、民主主義の担い手としての資質や能力の養成や、そのために学校現場で部活動費なども含めた生徒会予算編成などへの参画も含めた学校現場で自治体の当事者として担っていくこと、学校運営や学校評価などにも関わっていくこと、さらには、学校内に留まらず地域などと連携しながら地域社会での参画や、まちづくりにも当事者として関わっていくことなどがあること、一方で、高等学校での生徒会活動とは異なり中学校という年齢での活動になること、また地域や学校ごとにこれまでにやってきた生徒会活動の実態やレベルの違いがある中で、それぞれで実現可能な取り組みから始めていくことも推進していく上で重要な要素になること、などをお話しました。

続けて、今年の「第10回日本生徒会大賞」の受賞事例として、自治体内の各学校の生徒会役員が集まった生徒会協議会で議論を行い、知事や教育長に提案したという香川県の事例を紹介しつつ、江東区バージョンの発展可能性を次のように話しました。

例えば、江東区では、既に毎年、江東区内の24の公立中学校の生徒会役員が集まる「江東区立中学校生徒会交流会」が実施されています。この会合に昨年も江東区の教育長が参加していらしたので、参加する生徒会役員で江東区内の中学生たちが感じている生徒会の課題や、江東区で感じている様々な課題、こうしたものについて、感じている課題感や「こうしたらいいのではないか」「こうしてもらいたい」といった提案などもすることができるかもしれません。

また、生徒会大賞では、岡山県の中学校の生徒会役員が、自治体内の国公立私立の中学校の生徒会を集めた交流会を実施した事例もありました。江東区での交流会は、江東区立24校によるものですが、オブザーバー的に区内にある私立中学校の生徒会にも参加を呼びかけてみたら、さらに幅広い、江東区内の中学生の思いを共有できる価値ある交流会になるかもしれません。

また、こうした学校間連携の取り組みに加えて、各学校で実践できそうな取り組みについても共有しました。例えば、今年の日本生徒会大賞の大賞を受賞した学校の取り組みとして、部活動予算まで生徒だけで折衝しながら予算編成をするという事例や、生徒会役員と学校側の代表、さらに保護者代表を加えた「三者協議会」を設置して意見交換を行っていた事例を紹介しました。

そのうえで、中学校でも、一部の限定した予算の部分だけからでも「この部分の予算については自分たちで何に使うかを考えてみよう」と予算編成に取り組んでみること、コミュニティスクールについて議論する「学校運営協議会」に生徒会役員も参加できるようにしてみるといった取り組み、校則改正を生徒会役員だけで案を作っていたものを、各クラスやクラス代表による評議会などでの討議のプロセスを加えることなどから徐々に活動の範囲を広げられるのではないかとお話しました。

今回の江東区中学校教育研究会特別活動部会での教員研修では、このような話を踏まえ、2月に行った生徒会活動実態調査での各学校での実態を共有した上で、先生方にワールドカフェで、これからの生徒会活動を進めていく上での課題、どのように進めて行けばいいか、日々の活動でのお悩みの共有なども含めて議論してもらいました。

こうした取り組みが、地域から一歩一歩と「新しい生徒会」へと繋がっていけばと思っています。


【文】高橋亮平(一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長)