
生徒会交流イベント「生徒会なんでも相談会@東京大学本郷キャンパス」:生徒会会談
2025年1月13日(月・祝)東京大学本郷キャンパス(東京都文京区)にて、生徒会会談主催 「生徒会なんでも相談会@東京大学本郷キャンパス」が開催された。本イベントは、中高生徒会役員を対象にした生徒会交流のイベントとして、全国の生徒会が集まり、各校の活動を振り返るとともに、他校との意見交換を通じて新たな取り組みを模索する場となった。
開催概要
今回の交流会では以下の2つの主要議題が設定され、参加者全員がディスカッションを行った。
- 各校の取り組み紹介
- 生徒会の引き継ぎに関する議論
他にも、参加者が自由にテーマを選択して参加できるディスカッションとして次の3つののテーマが設けられ、それぞれの課題意識に沿った意見交換が行われた。
- 文化祭の運営について
- 生徒の意見収集・集約の方法
- 公約のブラッシュアップ
さらに、自由交流の時間も設けられ、各校が自校の課題について議論し、情報共有を行った。
当日のスケジュール
10:45~11:00 開会式(part1)
11:10~12:15 自由議論テーマを通し合う
12:20~13:00 お昼休憩
12:50~13:00 開会式(part2)
13:20~14:45 全体議論
14:50~17:00 閉会式/自由交流
主催者のコメント
今回の交流会について2024年度生徒会会談の代表、副代表、顧問、新代表に話を伺った。
上野友誠氏(2024年度生徒会会談代表)のコメント
この度は、100名を超える参加者にイベントにご参加いただき、本当に嬉しく思っています。まずは参加してくださった皆さんに心から感謝申し上げます。生徒会会談では、「内務に還元する外務」という目標のもと、オンライン形式と対面形式で様々なイベントを開催してきました。
生徒会団体が多く存在する中で、生徒会会談が生き残るために独自性を追求してきました。今年度は、運営メンバーの皆が力を合わせた結果、運営人数が40人を超える大所帯となり、今回のような大規模イベントの企画と運営を行うまでに成長できました。
生徒会の本来の主体は、各校の役員、さらにはそれぞれの生徒たちです。私たちは、外務活動を単なる生徒会役員の自己満足で終わらせないよう、様々な工夫を行ってきました。これから会談を運営していく後輩たちには、この点をより深めて生かしてほしいと願っています。また、参加する皆さんにもその意義をご理解いただきたいと思っています。
2021年に代表に就任した際には想像もできなかったほど会談が拡大できたのは、この4年間一緒に運営を支えてくれた皆さんと参加してくださった皆さんのおかげです。心より感謝いたします。今後も、生徒会交流の全国化を視野に入れながら生徒会会談は活動を続けていきますので、引き続きご注目ください。
小林和生氏(2024年度生徒会会談副代表)のコメント
2024年度の生徒会会談、副代表兼オフラインイベント長を務めました獨協中学高等学校の高校生徒会長、小林和生です。
今年度は合計で2回ものオフラインイベントを実施しました!1回目は、9月1日(日)に立教池袋さんのホールを使って総勢100名を超える方と交流を行いました。例年通り順調に司会進行を行い、大きなズレや揉め事がなくスムーズに進めることが出来ました。2回目のオフラインイベントは、1月13日(月)に東京大学本郷キャンパスの教育学部塔の一室をお借りして、企画を行いました。今回も総勢100名を超える生徒会の方たちと「生徒総会や文化祭、引き継ぎ」の話をメインに約4時間ほど交流を行いました。生徒会会談の過去の活動で冬季のオフラインイベントは初となり、多くの生徒会の方たちと交流をすることが出来て運営一同嬉しく思っています。来年度も生徒会会談をどうぞよろしくお願い致します。
久保壮太郎氏(2024年度生徒会会談副代表)のコメント
生徒会会談副代表を務めております立教池袋高校2年の久保壮太郎です。会談の最大の魅力は、「全国」の生徒会をつなぐコミュニティとしての役割を果たしていることにあります。
特に、初めての外務活動として会談のオンラインイベントに参加された方々にとっては、外部との連携を深め、それを学校内部の活動に還元する「内務に還元する外務」という形で、貴重な学びと経験を得る場となっています。このような活動が、各校の生徒会の充実と発展に大きく寄与していることを嬉しく思います。
今後は、会談の規模や活動内容をさらに拡大し、全国の生徒会をつなぐネットワークとして、より多くの学校や生徒会がその恩恵を受けられる場にしていきたいと考えております。また、取り扱うテーマの幅も広げ、より多様な課題に取り組んでいきたいと思います。
例えば、2025年3月・4月には生徒会会談のイベントとして「全国生徒会防災サミット」を開催します。このイベントでは、全国の生徒会が防災をテーマに討論を行い、実際に取り組むべき活動を考案します。そして、最終的に作成するアクションプランを通じて、防災意識の向上と全国的な連携の強化を目指します。一つの学校単位ではなく、全国の知恵を結集させるからこそ生まれる議論を創り上げたいと考えています。
「生徒会にできること」とは何なのか。どこまでできるのか、そして何が求められているのか。その答えは人によって、また学校によって異なるでしょう。生徒会会談は、それぞれがこの問いについて考え、行動に移すきっかけとなる場でありたいと思っています。
山岸輪清氏(2024年度生徒会会談顧問)のコメント
2024年度生徒会会談で顧問を務めさせて頂きました、和光高等学校3年の山岸輪清です。今回の「生徒会なんでも相談会」には、他の生徒会外務団体に関わったことのない方にも多くご参加いただくことができ、外務活動を広める観点で生徒会会談の存在意義を強く感じることができました。
会談は「内務に還元できる外務」を目標に活動を行っています。学内の生活環境向上や自治活動が主目的である生徒会は、必然的に視野が狭くなってしまったり、課題に直面したときに参考にできる情報が少なくなってしまう性質があります。
そのため、外務活動を通じて自校とは違う性質の生徒会から着想を得ることが、課題解決に繋がることもあります。
私自身は高校を卒業するため生徒会活動を引退しますが、会談にはこれからもこれまで以上に、濃く広く「内務に還元できる外務」が行える場を作っていくことを期待しています。
金子和也氏(2025年度生徒会会談新代表)のコメント
この度、2025年度生徒会会談代表を務めさせていただくことになりました武相高校1年金子和也です。先日の冬季交流会、お疲れさまでした。今回は100人以上の方に参加していただき、とても充実した時間になったと感じています。この交流会で初めて運営として参加するメンバーも多かったですが、大きなトラブルもなく無事成功に終わらせることができました。交流会を終えて私からも改めて言わせていただきますが、参加していただいた皆さんには話し合ったことを自分の学校に持ち帰り、「内務に還元する」ことをお願いしたいです。
これから新世代新体制となって活動していきますが、これからも生徒会会談をよろしくお願いします。運営一同より良い交流会を目指してがんばります!
生徒会会談次回のイベント
そして、生徒会会談から早くも次回のイベントが発表されました!!
3月10日(月)4月14日(月)、4月28日(月)に「全国生徒会防災サミット2025」を開催します!本イベントは、オンラインで全3回に分けて生徒会が取り組むことができる防災活動について考えます。
詳細などは、生徒会会談公式Instagramをご確認ください!また、参加登録はこちらよりお願いします。
今回の交流会では、個性溢れる各学校の悩みや運営方法などを話す絶好の機会となっただろう。生徒会の可能性を広げるために、「生徒会にできることとは何か」を全国の生徒会役員とともに考え、行動に移す場を提供していくことを目標に、「内務のための外務」を掲げる今後の生徒会会談の活動にも注目したい。
【文】保田 雄亮/一般社団法人 生徒会活動支援協会運営委員
投稿者プロフィール

- 2006年東京都生まれ。駒込高等学校生徒会本部 副会長、書記を2期に渡り務める。2024年度生徒会会談 顧問