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「伝統を活かす」強みを次の世代に:高生連連盟会が開催


4月8日、成城高等学校(東京・新宿)で首都圏高等学校生徒会連盟(高生連)の「平成29年度第6回連盟会」が開催された。今回の連盟会は、平成29年度最後の定例行事として実施され、約50名の参加者が集った。

昨今は理論ベースの議論のみを展開する団体も多い中で、首都圏高等学校生徒会連盟は「学校での生徒会活動の内容」そのものを重要視する伝統を保っている。今回の連盟会においてもこの伝統に則り、午前の部に於いては「活動報告」、昼食を挟んだ午後企画前半の”意見交換セッション”では「自慢したい・真似して欲しい活動」をテーマとし、それぞれ参加校の代表者が内容をスピーチする形で意見交換を行っていた。

勿論、理論ベースの議論も同時並行で行われ、企画最終段のグループディスカッションにおいては「外務活動はどうあるべきか」を主題に、グループディスカッション形式で活発に議論が展開されていた。今回の連盟会は、全国高校生徒会大会(NSCC)及び高校生徒会会談の開催直後であったこともあり、それらで話し合った内容をベースに議論を展開していた参加者が多かった事が、とても印象的であった。

グループディスカッションの最後には、各班の議長が議論内容に関して全体共有を行った。どの班の発表も非常に的を射た内容ではあったが、「生徒会の外務活動の社会的価値を上げるべき」という論考は、昨今の取材の中で出会った意見の中でも、1,2を争うものと言っても良いだろう。

連盟会の後盤には、年度の総括として、平成29年度代表の井澤大樹さん(城北・高3/写真左)を中心とする運営校からの挨拶があった。その中で井澤さんは「外務活動という場には大きな可能性があると信じている」と述べ、同時に「これからもこの流れを受け継いで欲しい」との抱負も寄せていた。

また、平成30年度の運営校を選出する選挙も行われ、越智良太さん(成城・高2)を代表とする新運営校が選出された。なお代表校意外の運営校は、副代表校に桐朋・海城・青山学院高等部、書記校には栄東他1校となっている。

各班での議論の様子

一連の平成30年度運営の選出が終了した会の最終盤に、新規事業として「国際生徒会機構」の発足が発表された。この事業は平成29年度運営の井澤さんを中心に準備が進められたものであり、一般財団法人国際交流機構と連携が図られている。

初年度に関しては、アジア・大洋州の各国に存在する高校の生徒会(校内自治組織)との緩やかな連携を図り、将来は欧州圏のOBESSU(ヨーロッパ生徒組合機構)などと連携を図ることも検討しているという。

これまでの首都圏高等学校生徒会連盟の活動を継続的に取材してきたが、例年と比較してもその「安定したクオリティ」には舌を巻くものがあった。代表・副代表が、それぞれ効率的に分業を行う環境を整備し、「参加者により良いものを提供しよう」というひたむきな思いを感じる場面も多かったように感じている。これからを担う新運営にも、大きな期待を寄せたい。

【文・写真】栗本 拓幸/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事
【集合写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

 

投稿者プロフィール

栗本 拓幸
1999年生まれ、慶應義塾大学総合政策学部在学。一般社団法人生徒会活動支援協会常任理事、一般財団法人国際交流機構理事、日本シティズンシップ教育フォーラム会員など。生徒会活動が持つ主権者教育や次世代型教育としての可能性に着目。各種研究・コンサルティングの他、文部科学省に対する提言発出等を実施。また、若者の政治・社会参画を進める「若者政策」のアドボカシーにも参画。富士通総研「トポス会議」などに登壇。