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次の世代を担う生徒会役員が集まる:第3回関西生徒会連盟総会


9月24日、須磨学園高等学校(兵庫・神戸須磨)で開催された第1回総会、西大和学園高等学校(奈良・河合)で開催された第2回総会に続き、今年度3回目となる「関西生徒会連盟総会」が高槻高等学校(大阪・高槻)で開催された。任期満了による生徒会役員の交代が行われた学校が多く、外務活動が初めてという参加者、あるいは中学生の参加者がこれまでの総会より増していたと感じた。また、今回は首都圏からも3名の参加者があり、関西・関東の参加者双方が、お互いに良い刺激を受ける総会となった。

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午前は上記7班に分かれて議論を行った。どの班も、概念や一般論に捉われることなく、自校生徒会の現状と比較を行いながら、具体性のある議論を行っていた。

午後は全班フリートークを行った。関西生徒会連盟や外務活動の経験が浅い参加者が多かったという背景もあり、各校生徒会が抱える悩みや課題を起点に、議論を行う班が多く見受けられた。その中でも“引継ぎ”に関する課題は、どの生徒会もが抱える課題の一つの様だ。

「生徒会の任期は(1年間が)2期に分かれている為、他校より引き継ぐ回数が1回多く、その上に、校内で行われるほとんどの行事(文化祭・体育祭・夏季合宿・新入生歓迎会など)が生徒会主催なので、引継ぎの負担がとても大きい」と桃山学院高等学校(大阪・大阪阿倍野)の生徒会役員が語っていたのが印象的であった。また、資料等を引き継ぐだけでなく、データの管理方法や、パソコンの使い方、データのまとめかたを“教育”するのも引継ぎの一環であり、時間をかけて行うべきだと結論付けた班もあった。

会の終了後に、首都圏から参加した中西遥海さん(東海大菅生・高2)は「関東(で行われている他団体のイベント)と違い、関西連盟がとても話し易く、雰囲気も暖かくて良い印象を受けた。いつも以上に他校の生徒会の情報を聞くことが出来た」という。その一方で、関西連盟代表の山本航平さん(東大寺学園・高2)は“話しやすさ”という部分に関して、「関西のノリの良さ・フレンドリーな部分が裏目にでて、内輪感が濃い団体になってしまっているのではないか」と不安をあらわにしていた。関西のみならず、首都圏にも影響を与え得る団体であるからこそ、果たさねばならない責任は大きい。その為にも、団体そのものの存在意義を明確にしていかなければならないだろう。連盟内に更に新しい風が吹いていくことを期待したい。

【文・写真】杉本 修嗣(高槻高等学校・第7回全国高校生徒会大会経理部長)

投稿者プロフィール

杉本 修嗣
杉本 修嗣
2001年生まれ、高槻高校(大阪・高槻)に在学。校内では主に文化祭の活動に参加してきた一方で、全国高校生徒会大会(NSCC)や大阪生徒会連盟の運営にも携わる。