九州でも生徒会団体の動き:「福岡県生徒会交流会 2024 in Summer」
8月7日、「福岡県生徒会交流会 2024 in Summer」が開催されました。
開催にあたり、一般社団法人生徒会活動支援協会にもご共有があり、冒頭でご挨拶をさせてもらったので、イベント全体のご紹介も私からさせてもらえればと思います。
イベント概要
福岡県生徒会交流会は、今年1月に、全国生徒会大会などにも参加した東福岡高等学校の呼びかけで初めて開催し、県内から10校102名が参加して行われ、今回はその第2回目として、同じく東福岡高校(福岡市博多区)を会場として「福岡県生徒会交流会2024 in Summer」と題して開催されました。
参加したのは、福岡女子商業高等学校・福岡県立福岡講倫館高等学校・福岡工業大学附属城東高等学校・ 精華女子高等学校・九州国際大学付属高等学校・九州産業大学付属九州産業高等学校・ 福岡県立香椎工業高等学校・福岡県立修猷館高等学校・中村学園女子高等学校・ 福岡県立筑紫中央高等学校・福岡県立城南高等学校・福岡県立中間高等学校・沖学園高等学校・ 福岡県立宗像高等学校・福岡県立新宮高等学校・福岡県立筑前高等学校・東福岡高等学校と、県内から17校150名が参加、1月に実施した第1回と比べても約1.5倍以上の参加者が集まり、福岡県内の生徒会活動の未来を感じるイベントになりました。
タイムテーブル
当日のタイムテーブルは以下の通りです。
8:30 |
受付開始 |
|
9:00 | 開会式 | 開会の言葉、目的・流れの共有 |
9:10 | 自己紹介 | アイスブレイク |
9:20 | グループディスカッション① | 各校の学校自慢大会 |
10:00 |
<休憩・移動> |
|
10:10 |
グループディスカッション② グループディスカッション③ |
校則等(頭髪・服装・スマホ) 生徒会の存在意義や生徒会同士の交流 |
11:40 |
日本生徒会大賞2024 受賞者プレゼン |
高校生個人の部受賞者 顧問の部受賞者 |
11:50 | 閉会式 | 今後の展望、閉会の言葉 |
12:00 | 自由交流 | 各自自由に交流 |
12:45 |
閉会 |
事後に実施したアンケートによると、満足度は5段階中4.7(n=50)と非常に高い結果となったようです。アンケートでの主な意見も紹介しておきます。
生徒の感想
- 公立と私立などの考え方の違いなど学びがたくさんありました!
- 自分の学校では衰えていたというかまだ手をつけることができていない課題についてどうやって解決すればいいかなどを学べたのはよかったしすごくありがたいなと感じました。
- たくさんの意見が聞けて各学校の改善方法も取り組みも色々勉強になってとても心に響きました。
- 自分の高校の課題と改善すべきところを他の高校さんから見て色々意見を貰えた。
- 色んな学校の特徴を自分の学校にも取り入れようと思った。
- 他校と交流することで校則だとか行事だとか、その学校独自のやってることを知れてよかったです。
- 普段はなかなか関わることのない学校の方々と意見交流ができた点がよかったです。
- 学校の方針や生徒の考え方もほんとにさまざまでいろんな話を聞くことができてよかった。
- 各高校がどのようなことをしていてどうやって取り組んでいるのかを知ることが出来たこと。
- 生徒会の楽しさや熱意をもう 1 度思い出すことができました!
- 他校との違いやそれぞれの悩みなどをお互いに共有することができた。
- 公立高校も大勢いたので、私立高校とはまた別の目線の意見も取り入れることができた。
- 他校にどのような行事があってどんなイベントがあるか知れてよかった。
- 他校がスマホや頭髪に関してどのようなルールを設けているのか知れた。
- 自校で改善出来るところは今回貰った意見を元に行動していけたらいいなと思います。次も期待しています!
- 本校の生徒会は今年度から本格的に活動をはじめました。活動実績がなく、どのようなことをしていいのか分からなかった時、このようなイベントに参加させていただきました。他校と意見交換することによって自分の学校が今どのような状況でどのような課題があるのかを知ることが出来ました。9 月の終わり頃 に代替わりでもう私の任期は終わりますが、後輩達にうまく伝えていきたいと思います。とても勉強になりました。もしまた機会があれば、本校を呼んで欲しいです!今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
- 楽しかったです、出た意見を学校でも反映していけるよう今後の取り組みをおこなっていきます。
顧問の感想
また、今回の交流会には、顧問も13名が参加しました。
- 高校での取り組みを知るだけでなく、お互いが課題に感じていることが似ていたり、既に解決をしている状況であったりしたので、それを本校に持ち帰って今後の活動に活かしていきたいと思います。
- 生徒たちに関して、良い意味で自校の弱み(PR ポイントの少なさ、弱さ)を知ることができ、まだまだ 自校には発展の余地があることを痛感できた良い機会だったと思います。また、生徒会顧問の先生方との交流の場もあり、生徒会役員との関わり方、顧問としての参画の仕方、及び各学校の現状なども知れて非常に有意義な場でした。
- 初めて参加させて頂きましたが、生徒達の交流が予想以上に活発で、さすが生徒会だなと思いました。有益な情報交換ができたと言っていますので、学校に持ち帰り今後の参考にさせて頂きます。教員同士の交流の場も設けて頂きありがとうございました。
交流会終了後には、今後の生徒会交流会の設立に興味を持ってくれた人達が数多く集ってくれ、有志 15 名を中心として 生徒会の連盟組織を12 月設立を目標に活動を開始したとのことです。
高校生自らが企画し、全国から100名以上が集まり実施する「全国生徒会大会」。
全国の生徒会の優良事例から書類選考を経て、優秀事例を発表してもらい大賞を決める「日本生徒会大賞」。
こうしたこれまで一般社団法人 生徒会活動支援協会が行ってきた全国大会の取り組みから、生徒会への熱い想いや志が広がり、全国中でこうした「地域生徒会」と位置付けている生徒会団体や生徒会による交流会が芽吹いていることに、生徒会の発展と未来を感じます。
投稿者プロフィール
- 1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。一般社団法人日本政治教育センター代表理事、株式会社メルカリ経営戦略室政策企画参事。中央大学特任准教授、明治大学世代間政策研究所客員研究員、市川市議、松戸市政策担当官・審議監、神奈川県DX推進アドバイザー、千葉市アドバイザー、熊本市生徒会・校則見直しアドバイザーなどを歴任。国民投票法改正案につき衆議院法制審議会で参考人を務めるなど18歳選挙権実現の第一人者。AERA「日本を立て直す100人」や米国国務省から次世代のリーダーとしてIVプログラムに選出。著書に『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。
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