まずは信頼関係の構築を:第6回全国高校生徒会大会が閉会
3月30日、3日間にわたって衆議院第一議員会館(東京・千代田)にて開催されていた「第6回全国高校生徒会大会(主催:全国高校生徒会大会実行委員会/協力:一般社団法人生徒会活動支援協会)」が閉会した。今回は、21都府県から130名が参加。生徒会について熱い議論が交わされた3日間だった。
今回の大会では、1日目(28日)から3日目(30日)にかけて、毎日異なった議題について真剣な話し合いが行われた。28日の内容については、以下の記事をご参照いただきたい。
議論の始まりは学校に行く理由から考える:第6回全国高校生徒会大会
2日目(29日)には、“生徒会組織論”、“広報”、“地域貢献”、“外務活動”の4つのテーマが設定され、議論とプレゼン大会が行われた。プレゼン大会はテーマごとに予選大会が行われ、それぞれ1チームが決勝大会に進み、全体でプレゼンを行う、という形で進行した。参加者の投票によって優勝チームが決定され2日目に行われた立食会で発表が行われた。
3日目(30日)は、“生徒会に必要なモノとは”が全班共通のテーマとして設定され、同じく議論とプレゼン大会が行われた。こちらも予選、決勝とプレゼン大会が進み、閉会式で優勝チームが発表された。
全体の議論を概括してみると、「生徒や教員との信頼関係をどう構築していくか」が問題となる場面が多く見受けられた。議論を始めるにあたって、参加者のもつ生徒会活動への問題意識を共有した時に、例えば「政策をうまく実現できない」だとか、「生徒が生徒会に対して無関心である」などの問題が取り上げられ、それへの解決策として「信頼関係の構築」が導き出された班が多かったようだ。
生徒会.jpでは、今回の大会について連載を予定しています。3日間にわたって行われた多種多様なコンテンツについてや運営・参加者インタビューなどを掲載する予定です。そちらも合わせて御覧ください。
【文・写真】猪股 大輝/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員
投稿者プロフィール
- 1997年東京都生まれ。桐朋高等学校、早稲田大学教育学部卒、東京大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。現在、東洋大学文学部助教。高校在学時は総務委員長(生徒会長)、首都圏高等学校生徒会連盟代表、生徒シンポジウム実行委員を務め、生徒会大会(首都圏)を立ち上げる。専門は教育史(生徒会成立過程史研究)、シティズンシップ教育。
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