生徒会.jp
  1. TOP
  2. 記事
  3. トピックス
  4. イベントレポート:「全国生徒会大会2023」

イベントレポート:「全国生徒会大会2023」


3月26日東京大学本郷キャンパスにて、全国生徒会大会2023がオフライン・オンラインのハイブリッドで開催された。今回のイベントは関東関西圏のみでなく北は北海道、南は沖縄県と日本全国から参加いただいた本イベントは生徒会活動の意義や未来を根本的に考え、それを共有する場をつくり、日々の生徒会活動に還元するきっかけとすること、また生徒会活動に取り組む全国の同志とつながり、活動へのモチベーションを高めるきっかけとすることを目的とされた。午前中は生徒会有識者による知識のインプットやパネルディスカッションを行った。午後にはそれらを踏まえながらのグループワークを通し、会の最後に話し合ったことの発表と自由交流会が開かれた 

パネルディスカッション

4名の登壇者によるパネルディスカッション

小玉重夫教授(東京大学教育学部長・当時)、高橋亮平さん(生徒会活動支援協会代表理事)、章子昱さん(慶應義塾大学1年・当時、生徒会OB)、楳原まひろさん(東京大学附属中等教育学校6年・当時)の4名によるパネルディスカッションが行われた。生徒会活動にはどのような意味があるのかや、生徒会が飼い慣らされないためにはどのような点を意識するべきなのかについて意見が交わされた。パネルディスカッション中は常に参加者が自由に書き込める掲示板が用意され、参加者の書き込むコメントを見ながら登壇者が議論を展開する場面も見られた。

情報交換・お悩み相談

議論をする参加者たち

グループワークでは中高生と顧問を含めた参加者を26班に分け、各班に事前のアンケートによって下記の様に設けられた16トークテーマを基に情報交換・お悩み相談が行われた。1つの班で特定のテーマで話し合った後、そこで得た知見をまた違う班で提供し、再度話し合った。グループワークが連鎖していくことによって、結果的に参加者は自身の考えのみではなく、多様な視座を手に入れ、より階層的に自校の問題に向き合えるようになっていた。

トークテーマ

  • 会計
  • 広報
  • 外務
  • 引継ぎ
  • ICT活用
  • 意見の取り入れ方
  • 選挙
  • 組織
  • 校則
  • 人間関係
  • メンタル
  • 会議
  • 生徒会のモラル
  • 体育祭
  • 文化祭
  • 社会貢献

生徒会の抱える一番の課題の解決策を探る

議論を踏まえ結果を共有する参加者

グループワークの締めくくりとして、参加者は様々なトークテーマから生徒会の抱える一番の課題の解決策を考えた。各班発表のうち、生徒と生徒会に関して言及する班もあれば、生徒会と地域に関して言及する班もあり、生徒会活動の可能性を新たに知ることができた。この発表を踏まえ各校の参加者は明日から自身は何ができるかを再考し、新たな道筋が見えている様であった。

最後に

本イベントは高校生が中心となり運営を行っていた。このように一言で生徒会活動といえども、多岐にわたる活動があることを参加者たちは肌で感じ、かつグループワークで各々の知見にもできたのではないだろうか。今回のイベントを通し、生徒会活動に対するモチベーションが上がり各校の生徒会活動に生かされることを切に願う。 

【写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 代表理事
猪股 大輝/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事

【文】大地 優香・章 子昱・鈴木 莉恩/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員

投稿者プロフィール

大地優香
大地優香
2004年沖縄県生まれ大分県在住。一般社団法人生徒会活動支援協会運営委員。現在は大分大学経済学部に在学し、茨城県立土浦第二高校在学時には生徒会副会長として外務では全国オンライン学生祭の運営、内務では文化祭の運営方法の改変等、生徒会活動の可能性を知るために多岐にわたる活動を行ってきた。