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台湾生徒会とのリレーディスカッションを初開催:神奈川第32回生徒会会議


横浜みなとみらいにあるランドマークタワーを望む、横浜市青少年活動・交流支援スペース「さくらリビング」(神奈川・横浜中区)にて、第32回生徒会会議が行われた。神奈川県高校生徒会会議が定期的に開催しているもので、毎回様々なテーマで知識を深めること・議論することを軸に開催されている。今回は、考える会議で有識者を迎えたプログラム、台湾との交流も織り込んだプログラムが展開された。

講演する土肥さん

前半のプログラムでは、直近のシティズンシップ教育について研修する機会とした。NPO法人わかもののまち静岡の土肥潤也さん(早稲田大学大学院)は、子ども・若者の参加のはしごをベースにして、次の生徒会に必要となるものは何かを考えた。生徒会のプログラムを実際に運営していく中で、非参画と参画の違いや生徒会が目指すべき方向性のアイディアを提示した。また、生徒会活動支援協会の高橋亮平は、行政における政策評価方法として「インプット評価・アウトプット評価・アウトカム評価」の手法を紹介し、生徒会が実施する政策にも新たな視点を取り入れるべきではないかと提案した。同じく西野偉彦は、選挙権年齢が18歳に引き下げられたことが話題となっているが、欧州では16歳選挙権への取り組みが加速しており、日本もその流れに乗る必要があると感じている。しかし、その根底にあるべき教育プログラムである生徒会が活発に動いている学校はまだ少ない。この状況を改善する必要があるのではないかと語った。

台湾とリレーディスカッション

後半のプログラムでは、台湾全土の生徒会にあたる「純粋学」とのリレーディスカッションを開催し、台湾の学校事情や生徒会に関する取り組みの状況などを議論交換した。代表の千島洸太さん(獨協・高2)さんによると、このような台湾とのリレーディスカッションは、初めての試みだという。また、各生徒会役員とのテーブルディスカッションを行った。あるグループでは、生徒会活動に関わる生徒を増やすためには“生徒会哲学”が必要だと考えた。最終的には、自分がニーズをどうとらえて行動するのかにかかってくる。各校の生徒会がそれぞれのビジョンが出来ているようで安定していないことが問題になっており、それを改善することが必要ではないか。という議論結果を発表した。

今回参加した、柴田洋輝さん(立教池袋・高2)は、今回の講演で一番参考となった内容は、評価手法としてのアウトカム評価について。ある一点の同じ事象について、視点を目的をベースに評価するアウトカム評価に変えることによって、評価結果の値は全く違ったものになる。この評価手法を生徒会の政策評価にも取り入れるべきだと考えたという。また、今後どのような取り組みを企画したいのかという質問には「2017年まで開催されていた「招待討論会」の受け皿となるイベントを企画したい」と考えており、高校生が積極的に議論できる場を創設したい、と語った。

また、田中桃さん(森村学園・高2)は、選挙権年齢が16歳に引き下げられる議論が欧州で行われていることに驚きつつ、学校内での問題解決が必要だと感じている。「学校内で文化祭に向けての活動が生徒会活動の全部としてとらえられてしまっている現状があり、これを解決しないと、次の段階に進めることが出来ない。そのための糸口を探すために様々な課題解決方法を見出している」といい、外務活動に臨む参加者に対しては「外務活動で得られるものは、自分で考えられればよい。」とも語り、自らの思いを迷うことなく発信するべきだと語った。

【写真】荒井翔平・栗本拓幸/一般社団法人生徒会活動支援協会

荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会理事長、一般財団法人国際協力機構理事などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。