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イベントレポート:生徒シンポジウム2024


3月21日、生徒シンポジウム2024が開催され、早稲田大学高等学院(東京・練馬)に50名が集った。生徒シンポジウムは、2009年から開催されており、学校生活に関するものに限らず、社会情勢に関するものなど、幅広い議題が二段階で展開される。はじめに、共同実行委員長の泉伶奈さん(日本女子大附/高3)から「今回のイベントでは多くの学校から参加していただいた。結論を出すことに限らず、まずは議論を楽しむことを念頭において、参加してほしい」と挨拶に立った。

二部構成の前半部分は、小討論パートとして6テーマにそれぞれ4〜7名ずつに分かれて90分の議論を行った。後半部分は、中討論パートとして、4テーマ60分の議論を行った。

小討論

死刑制度について
自己肯定感はどうやって育つか
平等と公平ってなんだろう
美の価値観
高校生向けのアントレプレナーシップ教育はどのような形であるのか
生命科学について

中討論

きょうだいじ
正しい価値観
アイデンティティ
理想の学校

今回初めて参加したという、柴田心奏さん(桐光/高2)と関美月さん(桐光/高2)に聞いたところ、柴田さんは「色々な話しを聞けて考えが深まりました」といい、関さんは、「貴重な体験をさせてもらい、よかった」と話しを聞かせてもいました。二人が参加しようとした理由は、他校との交流をして、自分たちの価値観や考えなどの違いを知りたいと思い、参加をしたとのことです。柴田さん・関さんがグループで話し合いを行った議題、「生命科学について」考え方が違う人がいたりして意見の食い違いがありましたがより議題について理解することができたと語りました。今後、社会に出た時に意見の違いや考えをより深く考え、仕事に役に立ちたいという。今後の生徒シンポジウムで出してほしいと思う議題に関しては「SDG問題」を出してもらえれば多く人が考えを出し合えるのではとのことです。

また、もう一人の共同実行委員長である中村美羽さん(桐光/高2)は、実際に運営に携わる中で、小討論パートのペースにはかなり苦慮した点があり、参加者間の議論が進まなくなってしまったという。「参加者の発言について、さらに深掘りにしていって、最終的に戻れた。また、討論での意見がばらけると思っていたらそうでもなかったので、”話してくれた参加者には徹底的に聞いてみる”を徹底した。」と語った。インタビューの中でも「沈黙した場をいかに雰囲気を盛り上げるか最大限努力した」「普遍的な共通点があると議論が進む」という趣旨のコメントが多くあり、雰囲気作りと進行に頭を抱えていたのが印象付いている。中村さんが担当した小討論がゲノムや遺伝などの生物学に関するもので、「生物となるとビビットこないものだったりする」と、参加者にテーマ理解をしてもらうだけでも一苦労だったようだ。

今後、当日の議論内容について、議事録を作成するとともに、次年度への引き継ぎも兼ねた、実行委員会が今後開催される予定とのことだった。 

【文・写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 専務理事
【インタビュアー】井上 大虎/生徒シンポジウム2024実行委員

投稿者プロフィール

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荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。