データ調査をしたら「生徒会長選挙実施はわずか7%」だった。千葉市の先導的取り組み
生徒会の仕事は、行事関係が全体の52%、ボランティア活動が12%
生徒会の活動内容などについても調査した。会議などの頻度については、週1回程度の活動を行なっている学校が56%と半数を超え、次いで週3回程度が24%、ほぼ毎日が7%となっており、91%の学校が放課後を活動時間としていた。中学校ということもあるが、顧問の参加状況については、60%の学校で顧問はほぼ全ての活動に参加しており、29%の学校で半分程度、11%の学校が支持中心という結果だった。生徒会本部の活動内容については、行事の企画・準備が28%、行事の運営が24%と全体の半数以上の仕事が行事に関わるものであることも分かった。次いで、専門委員会をはじめとした各種委員会等の運営が19%、ボランティア活動が12%、生徒会だより等の発行が10%、目安箱などによる意見収集が6%となっていた。行事ごとの生徒会の役割についても調べると、「入学式・卒業式」については企画運営6%・活動補佐58%、「体育祭」は企画運営0%・活動補佐78%と、学校行事においては生徒会が企画に関われる割合はほとんどなく、教員の補佐的役割になっていることも見える。
ただ、こうした割合も行事によって異なり、「文化祭・文化的行事」では企画運営40%・活動補佐40%、「部活動走行会」企画運営72%・活動補佐23%、「卒業生を送る会」企画運営83%・活動補佐15%、「新入生歓迎会」にいたっては企画運営が100%となるなど、そのほとんどを生徒会が企画している行事もあることも分かった。
投稿者プロフィール
- 1976年生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業。一般社団法人日本政治教育センター代表理事、株式会社メルカリ経営戦略室政策企画参事。中央大学特任准教授、明治大学世代間政策研究所客員研究員、市川市議、松戸市政策担当官・審議監、神奈川県DX推進アドバイザー、千葉市アドバイザー、熊本市生徒会・校則見直しアドバイザーなどを歴任。国民投票法改正案につき衆議院法制審議会で参考人を務めるなど18歳選挙権実現の第一人者。AERA「日本を立て直す100人」や米国国務省から次世代のリーダーとしてIVプログラムに選出。著書に『世代間格差ってなんだ』(PHP新書)、『20歳からの社会科』(日経プレミア新書)、『18歳が政治を変える!』(現代人文社)ほか。
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