生徒会団体ってナニ?:シリーズ「こたえて!生徒会OG」
こんにちは。生徒会.jpを運営する「生徒会活動支援協会」で理事を務めております、酒井美希です。ここでは「こたえて!生徒会OG」というコラムを掲載します。私のコラムは、生徒会活動・生徒会団体に関してのちょっとした疑問にお答えしようという形で連載していきます。
質問1:SASCAって何
まずは、「SASCAって何」という疑問から。生徒会団体は略して名前を言うことが多く、すぐにはわかりづらいですよね。私もしばらくわかっていませんでした。友人に聞けばいいのですが、皆さん当たり前のように略名使われてて聞きにくいですよね。ということでこの疑問の声にこたえていきましょう。
1-1. SASCAとその目的は
SASCAとは、一般社団法人生徒会活動支援協会の英訳からとった略称です。
「こども・若者参画社会」の実現がSASCAの目的です。こども・若者の意思を組み込む「若者政策」が世界的な流れとなっている現代社会で、日本は平成28年より「18歳選挙権」を施行しました。この現状を世界の若者参画先進国からみると、とても遅れています。多くの学校で形骸化してしまっている生徒会活動に、新たな風を吹かし、新しい生徒会を広めることが「こども・若者参画社会」の実現に繋がるのではないかと考え活動しています。
1-2. SASCAの活動
それではSASCAは具体的にどのような活動をしているのでしょうか。事業内容として掲げているのはこの5つです。この内容からさらに細分化して、夏合宿や日本生徒会大賞の実施などを行っています。
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- 生徒会間の連絡、交流のための会報等の発行の事業
- 生徒会間の相互扶助、親睦のための事業
- 関係諸団体との協力関係を増進するための事業
- その他、当法人の目的を達成するために必要な事業
- 前各号に掲げる事業に付帯又は関連する事業
質問2:生徒会団体って何?
生徒会団体ってなんだ。生徒会と何が違うのかと思ったことはありませんか。はじめて生徒会団体って聞くと、何だそれは。と思いますよね。私も先輩に連れられて参加するまで、未知の世界でした。ということで、この疑問に答えていきましょう。
2-1. 生徒会団体とは
生徒会団体とは何か。それは現役の生徒たちによる団体です。学校生徒会活動に関わる多くの生徒が参加しています。そして主に日本・地域の生徒会活動活性化を目的に活動しています。団体によって活動頻度、参加人数、活動規模は様々です。
2-2. 生徒会団体の条件
私が考える生徒会団体には3つの条件があります。
1つ目は『生徒自身が主体である』ということ。
「生徒会」が何かと問われれば、それは学校教育機関における生徒たちの自治組織のこと。学校運営に関して、生徒たち自身で考え、計画・運営していくことが求められます。生徒会組織の中で多くの生徒を先導し、中心となって生徒会組織の中で多くの生徒を先導し、中心となって活動していくのが「生徒会役員」です。ここでわかっていてほしいのは、あくまで生徒会活動は生徒自身が主体であるということです。ならば、生徒会団体において学生が主体となって活動することは当たり前のことだと思われます。
2つ目は『活動目的がある』ということ。
団体として何を目的としているのか、何がしたいのかわからないままだと活動計画などが立てられません。とりあえず集まる。なんとなくやってみるだと参加者が集まりにくいです。団体として活動するには参加者がいなければ成り立ちません。明確な目的を持つことが生徒会団体の第1歩ともいえるでしょう。
最後に『参加者がいる』ということです。
多くの団体の活動目的として、「生徒会役員同士での意見交換」や「地域生徒会活動の活性化」が多く挙げられます。目的を達成するには参加者が必要不可欠になるでしょう。また、その団体活動がすぐに終わっては意味がありません。団体が継続していくためにも、多くの参加者を確保する必要があります。中学~高校までの6年間で、しっかりと生徒会活動に取り組める期間というのはとても短く感じられます。そして運営は多くは1年で世代交代があります。ならば参加者を集めることは団体の継続だけでなく、団体の発展・拡大にもつながります。
質問3:生徒会団体発足にはどうしたらいい?運営方法は?
学校の近く、住む地域に生徒会団体がない。団体活動に参加したいけれども開催地があまりに遠い。いっそ自分で団体を作ってしまおう。ということでこの疑問にこたえていきましょう。
3-1. 運営メンバーの確保・活動目的
まずは、団体を運営する人員を確保することからです。1人ではできることに限りがあります。力量にもよりますが、仕事を役割分担できるぐらいの運営人員がいた方が賢明です。私が所属していた団体を例に挙げますと、運営メンバーは4人の議長団と広報の数人で構成されていました。同じ志を持った人はいないか探して声をかけてみてください。運営陣営が集まったら、明確な活動目的を掲げて活動をスタートさせましょう。
3-2. 活動計画
運営陣営が集まった。活動目的が決まったら、活動計画の作成です。どのように目的を達成していくのか考えて計画を立てましょう。「地域生徒会の交流・意見交換」が目的だとしたら、○か月に1度は集まって会合を開くなど、ざっくりしたものから、○月○日までに会合会場を確保して、必要物品を用意するなど細かい予定を立てた方がいいです。
あまり大雑把に計画を立てすぎると、ぎりぎりになって焦ってしまったり、準備が間に合わなかったりするので、ある程度細かくいきましょう。経験から言いますと、締め切りがあるものは本当に細かく日程を決めた方がよいです。
3-3. 会場探し・参加者募集
活動目的も活動計画も準備ができたら、会場を探しましょう。候補地はいくつか挙げておいた方がいいです。会場提供を呼び掛けたり、会場予約をしたりと時間がとられるので時間に余裕はもちましょう。
そして、参加者の募集です。最近はSNSやインターネットを利用して参加者の募集を行う団体が増えています。こちらも時間に余裕があると参加者が集まりやすく、大きな規模で開催できるので、何事も時間に余裕を持ちましょう。同時並行で物品準備や会合の細かい時間設定など考えていきましょう。
3-4. 当日運営
当日、運営は早めに集合し参加者を迎える準備をしましょう。当日は議事進行など運営がやることはたくさんあると思います。事故の無いように頑張ってください。写真撮影をして、SNSなどで利用する場合、参加者に必ず掲載の許可を取りましょう。
3-5. 反省
当日の運営が終わったら、反省会をおこないましょう。後日でもいいと思いますが、なるべく早い方がお勧めです。私は会合が終わってからすぐに行っていました。運営メンバーもそろっているのでやりやすいです。計画や運営の反省はいくらでも出てくると思います。反省会と同時に、次の会合の詳しい日程を決めることもできます。
ざっと団体設立方法・運営の仕方を説明していきました。現在活動している団体の活動記事はトピックスにてご紹介しています。ぜひご覧ください。これから団体を設立する。生徒会団体に関して疑問があるという場合、下記のお問い合わせフォームよりご連絡ください。
https://seitokai.jp/contactform
【写真】高校生徒会リーダー夏合宿2019の模様(撮影:荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長)
【文】酒井 美希/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事
投稿者プロフィール
- 1999年東京都生まれ。2016・2017年度に一般社団法人生徒会活動支援協会理事を務めた(任期満了)。私立拓殖大学第一高等学校卒業。東京医療保健大学医療保健学部看護学科在学。高校時代に多摩生徒会協議会第8期議長を務めると同時に、2017年に開催された「第1回日本生徒会」において実行委員も務めた。
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