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教員との理想の関係と企画実施のコツは:多摩協


1月12日、東京都立小平高等学校(東京・小平)にて今年度第5回目となる多摩生徒会協議会(多摩協)定例会が開催された。今回の定例会には、多摩地域以外にも他県からの参加者もおり、約20名が議論に参加した。
今回は、「先生と生徒会の理想の関係」「企画をうまく実施するために」の2議題が順番に展開された。各班とも、参加校の現状を把握した上でそこからどのような対応ができるのかを議論した。生徒会の企画について、学校側や顧問教員から反対されることもあるが、その理由について、しっかりと受け止めながら改善提案が出来ていないのではないかという意見が多く出された。また、教員側も人事異動で他校へ異動してしまうことから、教員の引継ぎ体制が不十分という問題点も出された。つぎに、企画に関する議題で議論が展開されたが、企画自体のロードマップが不十分であると突然企画が頓挫してしまうこと、また企画や進行の臨機応変な対応が求められている部分があるという認識が欠如してしまうことも、企画を進めていくうえでの妨げになるという意見が出された。

今回参加した、楳原まひろさん(東京大学教育学部附属中等教育学校・中3/写真)は校内で次年度生徒会副会長を務めることになり、今回の多摩生徒会協議会に先輩より紹介される形で初めて参加した。議論を通して「先生が納得する企画書の書き方」や「企画準備の過程」などを他校の生徒会より学べ、参加して良かったと語る。これからは今回の討論で学んだことを生かし、副会長として会長の手助けをするとともに、生徒会の楽しさを伝えていきたいと1年の抱負を語る。また、多摩生徒会協議会の運営の一員となり、参加者増員などに貢献していきたいと意気込む。

生徒会長を務める鈴木莉恩さん(昭和第一学園・高1/写真)は前期会長より勧められ、初めて多摩生徒会協議会に参加した。企画を進める際に、紙を使う活動報告や意見募集以外にもSNSの利用などをして参加意欲を高めることができると、他校の生徒会活動の仕方を学ぶことができたと語る。多摩生徒会協議会の雰囲気を知ることができ、外務活動にも力を入れようと感じた。1年の抱負としては、これからの1年間会長を務めるが、外務活動などを通して去年以上の活動をしたいと意気込む。

【文・写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長
【文・写真】菊池 隆聖/多摩生徒会協議会 第11期議長団

投稿者プロフィール

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荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。