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輪を広げ、連携を図る:関西連盟が第4回総会


11月12日、六甲学院高等学校(兵庫・神戸灘区)で関西生徒会連盟の今年度第4回総会が行われた。本来は10月29日に行われる予定であったが、台風の影響で延期となり、12日開催となった。延期によって参加者が減ったというが、それでも三重県を含む5府県の35校から80人の参加者が集まり、十二分な盛り上がりを見せた。

10時から行われた開会式では、代表らが挨拶した後、自己紹介のため各校代表者にマイクが回された。何気ない自己紹介でも笑いにつながるのは、さすが関西といったところ。引き継ぎのために高校1年生や中学生と一緒に参加したという学校が多く見受けられ、初参加となる生徒もかなりいた。

議論は、昼食を挟む形で大きく2部に分けて行われた。第1部は8人程度の班に分かれ、それぞれの議長のもとで役職別に議論を進めていく。一方、第2部では班を入れ替え「生徒会は必要か」という共通のテーマを扱った。どちらともに各参加者にはプログラムとは別にワークシートが配布され、議論を円滑に進め、かつ議論内容を持ち帰り活用してもらおうという運営側の意図が感じられた。

第1部の班別テーマは、以下の通り。※一部重複するものは省略。

  • 先生とどう接するか
  • 生徒から親しまれるには
  • 先生に生徒の意見を上手く通すには
  • 一般の役員にうまく仕事を振るには
  • 他の委員会との連携
  • 生徒会から意見を集める方法は?それをどのように形にするか
  • 生徒からの信頼を得るには
  • 書紀の意味とは
  • 企画部として生徒に何を与えられるか
  • より興味を持ってもらえる広報の仕方は?
  • 関西連以外の外務の形は?それにより得られるメリットは?

「生徒から親しまれるには」をテーマに議論を行った班では、各校の親密度合いをパーセントで理由とともに示し、現状を共有。最も多かったのは40%前後、一方で80%や逆に0%であるという学校もあった。構造的な要因を検証するために組織図を書いて議論を行った後、現状より10%上げるにはどのようにすれば良いかを考えた。あいさつ運動なども含む、広報活動で交流の機会を増やすことや、行事に積極的に関わることで認知度を高めるといった案が挙がっていた。

第2部では全体共通のテーマとして「生徒会は必要か」について議論した。
2班で1組として、「生徒側」と「先生側」の2つの立場に分かれて議論を行い、途中互いの班の意見を交えることで、より議論を深めるという方法で行われた。生徒側の意見は「意見を取りまとめる代表として必要」「リーダーシップを養う機会として有用」などが挙がり、また先生側からは「決定権を持つ教員が決めるほうが効率的であり不要」「生徒が自治をすることで教員の負担が減る」といった意見が挙がっていた。自らが生徒会役員であるため、教員側から見た不要論を考えることは難しい様子だった。今回考えたことを意識して、今後の活動にぜひ活かしてもらいたい。

関西では大阪生徒会連盟や兵庫県生徒会連盟など、関西生徒会連盟と比較して小さな地域単位の団体が整いつつある。そうした現状を踏まえ、地元の連盟で地域貢献を含めた実践的な活動を進め、関西生徒会連盟で情報を交換、刺激を受けることでスキルアップが図れるような活動をしていきたいという。さらに今後は関西を軸に輪を広げ、四国などからの参加者も積極的に受け入れていく考えだ。

規模が拡大するのに伴って、さらに存在感を増している関西生徒会連盟。加盟校は今回さらに1校が加わり、計29校となった。関西にある他の団体とも広く連携し、関西全体で地域毎の生徒会外務活動の枠組みを確立していくことを期待している。

次回は12月23日に東大寺学園高等学校で開催予定。参加自体は加盟校でなくても可能だ。

【取材写真】小笠原 洋至/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事
【集合写真】関西生徒会連盟運営

投稿者プロフィール

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小笠原 洋至
1996年東京都生まれ。一般社団法人生徒会活動支援協会理事。慶應義塾大学総合政策学部に在学中。中高では生徒会活動に積極的に取り組み、第2回全国高校生徒会大会実行委員なども務めた。現在は生徒会外務団体支援などを中心に活動中。