
生徒会を「止めない」ために:多摩協
1月9日、八王子市富士森体育館(東京・八王子)にて多摩生徒会協議会の第14期第4回定例会が開催され、オンライン・オフラインを合わせて20名が参加した。今回は「進化し続ける生徒会とは~生徒会の形骸化を防ぐ~」をテーマに据え置いた。
今回は、参加者を3グループに分けて議論を進めた。いずれのグループでも議論の中で「先代から引継がれた活動と同じくらい大切なことが今の生徒にあった運営を展開していくことが求められている。生徒会員のうち、3分の1が毎年入れ替わる中で、生徒会運営の方向性を見極めていかなければならない。同時に、活動に関する意見も例えば生徒会役員だけではなくて生徒会員全員でまとめていく。自分たちだけの意見でまとめるのではなく、他の学校の状況を把握してみたりなど対応する必要がある」という結論があった。
参加者からは、「学校は学習のみでなく、行事や生徒会活動も通じて人間性も学ぶ場所である。同時に生徒会も自分の高校の実態に即して運営をしていくために自らも学んでいく必要がある」といったものや「今まで生徒会が行ってきたことについてその本質を捉えなおし、ときには生徒や教員の声による評価も受けながら必要に応じてその内容を変えていくことも重要である」という意見が挙がった。
議長の楳原まひろさん(東大教育学部附・高2)は、最後に「ある意味で生徒会をぶっ壊すことも必要だが、その見極めが大変。誰かが既存概念を壊さないと変わらない。影響を考えることも大切だが、10年後の生徒会を考えて行動するといいのではないか。」と締めくくった。
次回の今年度最後となる定例会は2022年4月3日開催とのことである。
【文/写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長
投稿者プロフィール

- 1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。
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