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より良い情報伝達をするために:多摩協第6回定例会


2月3日、東京都立昭和高等高校(東京・昭島)にて今年度6回目、新年明けて初めての多摩生徒会協議会定例会が開催された。東京・多摩地区に通学している高校生だけでなく他県の高校生も含め、23名が参加した。議題は「情報伝達の仕方」で4班に分かれて議論を行った。

第1部では「生徒会役員内の情報伝達」に重点を置き、議論を行った。参加者は具体的に活用しているアプリケーションの紹介・実演もしていた。その中でツールの活用・改善の前提に「信頼」があるという話がなされた。また、議事録の作成・活用、LINE等のコミュニケーションツールの活用の仕方に触れている班もあった。

第2部では、「生徒会と生徒会員の情報伝達」にまで議論の範囲を広げた。ここでどの班も挙げていたのは「正確に情報を伝えることが肝心」ということだ。その上で、紙媒体をはじめとして「届ける層によって内容・手段を変える」ことでより関心を持ってもらえるのではないかと話し合った。

定例会に初参加した、小林貴哉さん(東京都立昭和・高1)は、テーブルに進行役がいなくてもアットホームな雰囲気で議論が活発だったと述べ、自身も刺激を受けたという。今日の議論で学んだことをどのように自身の学校に還元していきたいかと尋ねると「他校で使用しているアプリなどは手軽に利用することができるので自分の学校でも導入を検討したい」と述べた。また、議論の内容以外にも「他の参加者のメモの取り方・電子機器の使い方」に感心し、自分も参考にし活用していきたいと語った。

熊倉璃胡さん(頴明館・高1)は、多摩協への参加は3回目だったが初めてグループ内の議長と全体発表を務めた。「最初はグループの中でうまく自分の意見を言えず、意見をまとめることができなかったが、他のメンバーに助けてもらいながら徐々に意見も言えるようになり発表もできた」と述べた。今後は、生徒会内や部活動内でメンバーをまとめる機会が増えていくので今日の議長・発表者の経験をもとに頑張っていきたいと今後への抱負を語った。

どのクループでも活発な意見交換が行われており、議長団がグループごとの内容や話の進み具合を見て、時折新たな話題提示等をしていた。次回で今年度の定例会は最後になるとのこと。次回もより活発な議論の場となることを期待する。

【文】川名 悟史/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員
【写真】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

投稿者プロフィール

川名 悟史
川名 悟史
2002年埼玉県生まれ。一般社団法人生徒会活動支援協会専務理事。埼玉県立春日部高等学校卒、上智大学総合人間科学部教育学科に在学。高校在籍中は、生徒会会計、文化祭実行委員会会計局・ホームページ局長として活動。第8回全国高校生徒会大会経理部長を務めた。現在は、教育社会学や教育行政学を領域に研究している。