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ブレザーとセーターの組み合わせは酷暑でもルール?:多摩協定例会


東京都立国立高等学校(東京・国立)で10月20日、多摩生徒会協議会の第4回定例会が開催された。「生徒の自由を失わないためにどのような活動を行ってきたか」の議論を皮切りに、生徒の自由が一定範囲で保つことを条件に生徒会で行える活動とは何なのかを議論した。

生徒の自由を失わないための活動について、数人のグループに分かれてディスカッションした。話題は、制服・頭髪・運転免許・SNSの監視・スマートフォンの取り扱い・自動販売機などに話が及んだ。議論では、制服についての話題が多く、学校側にそれらに関する内容を提出すると、議論もせずに返答されたこともある、といった意見も出された。

制服に関する話題では、夏の衣替え前(冬服期間)にもかかわらず、ブレザーとセーターとの組み合わせが事細かに決められており、その日の天候に合わせて着用することが出来ないという事例が出された、実際にはブレザーを組み合わせずに、ワイシャツとセーターのみで学校生活を送ってはならないという内容であり、テーブルからはTPOやその日の天候に合わせた制服の着こなしを認めることが必要ではないかという意見が出された。

その後、制限と自由の境目というテーマに話題が移ると、「ルールを守る能力と教員・生徒の信頼関係」という話題が、テーブルから飛び出した。前述した制服の天候に合わせた着用については、実質的に無意味なルールであり、学校側も考える機能がなくなっていると発言する参加者もいた。

今後に向けては、各校でどのような改善ができるか検討しながら、学校に対して改善提案を行う方法を探るという。

生徒会で会計を務める島﨑匠美さん(工学院大学附属・高1/写真)は生徒会.jpの記事を読み、多摩生徒会協議会に初めて参加したという。

自校生徒会が抱えているSNS上の誹謗中傷に関して、本日の議論で解決策を模索した。「他校と議論を交わす中で、解決案を提示してもらえた。」と満足した様子を見せた。また「これから参加していく外務活動の中で、学校内での生徒会の立ち位置、教師とのかかわり方を学んでいきたい。」と意気込んだ。

【文】川廣 泰人/一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員
【写真・文】荒井 翔平/一般社団法人生徒会活動支援協会 理事長

投稿者プロフィール

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荒井 翔平
1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。