生徒会交流団体の現状と課題とは:インタビュー
6月7日、東京都立八王子東高等学校において、第2回多摩生徒会協議会が開催された。今回の多摩生徒会協議会の開催に当たって、会の代表にあたる2名に現状と課題について、インタビューを行った。彼女らは「現状に満足してはいけない」と、次のステップを見据えていた。
インタビューに応えてくれたのは、議長の濱田明歩さん(東京・八王子東)、副議長の坪井秀記さん(東京・日野)。協議会の現状については「議論スキルの向上を図る機会がない」と議長の濱田さん。現状の協議会では、トピックに対して参加者が意見を述べる方式。パターンが一つのため議論や議題の形骸化が進み、メリハリが失われている状況になる。また、議論が早く収集してしまうと、話を切り上げて雑談になってしまうという。その点を解決するために「これまでの和やかな雰囲気を生かしつつ、しっかりとした議論をするためにはどのような流れにすればいいのかを考えたい」ということと「テーブルの議長に突飛のない質問をしてみる」というのも議論活性化には重要であると考えているようだ。
2ヶ月に1回の定例会を行う上で「首都圏に限らず国内や海外の動向についても知りたい。もっとその外を見てみたい気持ちが高まっている」と述べ、今後海外事例の調査研究を行っている方の講演を定例会の中で実施するなどの取組を実施していく考えだという。
また、学校の生徒会に留まらずに、多摩地域や地域行政が持っている課題にも議論の幅を広げたいという。ただし、行政が直面している課題で協議会に加盟する高校生がどのような話題を取り上げればよいのかを代表生徒で議論したいと語った。
これまでに、5年間で20校近い学校が加盟している多摩生徒会協議会は、所属校だけではなく、地域・行政や国内・世界にまで視野を広げようとしている。今後も新たな活動に期待したい。
投稿者プロフィール
- 1991年東京都生まれ。東京都市大学環境情報学部環境情報学科卒業。一般社団法人生徒会活動支援協会代表理事、一般財団法人国際交流機構理事、私立大学環境保全協議会運営委員などを務める。2009年に生徒会活動支援協会を立ち上げ、生徒会活動に関わる様々な支援に取り組む。2010年に幅広い分野で社会的活動を行う、一般社団法人日本学生会議所を設立。
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