
あなたの学校にお土産を:第二回ポラリス
第二回ポラリスが8月2日(日)、東京・筑波大学附属駒場高等学校で行われた。
生徒会団体ポラリスは、結論を重視した新しい生徒会団体として今年から誕生し、二回目となる今回は16校から約30名が参加した。
日程は午後からの開始。以下は、その内容を振り返る。(アイスブレイク等、一部省略)
【代表挨拶】
開会式にて代表の玉井秀明さん(武蔵高等学校)から挨拶が行われた。
ポラリスのコンセプトについての説明があり、また参加者それぞれが各校で活かせる”お土産”を持ち帰ってほしいと語った。
【活動報告】
事前に活動報告を提出、それらをまとめたプリントが参加者に配布された。参加者は各校の活動報告の中から、不明な点や詳細に聞きたいものについて質問していく。
各校の制度や名称の違いによる質問もあったが、投書箱の運用方法や文化祭企画の審査方法など、多くの学校に共通する活動のノウハウなどについても挙がった。
【知恵袋セッション】
今回は事前の募集の中から選ばれた「文化祭の会計に生徒会はどの程度関わるべきか」をテーマに行われた。
文化祭予算について問題を抱えている学校の多くは、生徒会や文実、顧問などとの情報共有がうまくできていないところが多いようだ。一方、問題のない学校では、情報共有がしっかりとなされているという学校のほか、生徒会がほとんど関与せず文実のみで十分という学校もあった。
また、今回はより具体的な内容として”文化祭の会計”について話し合われたが、大きく捉えれば文化祭実行委員会と生徒会、そしてその他委員会と生徒会との関係についての話し合いと考えることができる。文化祭に限らず、様々な団体との関わり方として、各校が応用を利かせることができるだろう。
【二項対立ディスカッション】
ここからは全体を二分し、さらにその中で賛成派と反対派に分けて、議論を進めていく。なお、参加者は参加していない側の議論についても後から議事録を参照し、内容を把握することが可能とのこと。
テーマは「生徒会の役員は、役員経験者であるべきか否か」。事前のアンケートでは、世襲の比率は約60%だった。
まず、世襲することのメリットが挙がる。
- ルーティーンワークを効率的に行うことができる
- 顧問との信頼がある
- 議論を繰り返している数が多い
など全体として、すでに仕事を理解しており、効率的・建設的に進めていくことができるという意見が多く見られた。
- 新たな視点が入りにくい
- 革新的なことを起こしづらい
といった新規性の不足によるマンネリ化や形骸化を危惧する意見が大半を占めた。
これに対して、
- 新規役員の方が良いことができるわけではない
- 世襲した役員の方がより多くの問題点に気付くことができる
- 引き継ぎをきちんと行えば、仕事はできる
などの意見も挙がった。
どちらにもメリットとデメリットがある。双方のメリットを活かし、バランス良く協力して活動していくことが大切だ。
全体を通して見ると、「活動報告」は過去の活動、「知恵袋セッション」は現状の問題点、そして「二項対立ディスカッション」は今後の向上について扱っている。また、先に活動報告をまとめておくなど、限られた時間の中で効率的にできるだけ多くの”お土産”を持ち帰るため、運営による工夫も見られた。参加者には持ち帰った”お土産”をぜひ活かしてもらいたい。
ここでは割愛してしまった部分も多い。興味がある人はWEBサイトの議事録を参照し、次回以降に参加してみてはどうだろうか。
生徒会団体ポラリスWEBサイト 生徒会団体ポラリスFaceBookページ
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