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約2年ぶりに再始動!近畿の生徒会をつなぐ「近畿生徒会交流会」第5回開催

約2年ぶりに再始動!近畿の生徒会をつなぐ「近畿生徒会交流会」第5回開催


一度は途切れかけた「近畿生徒会交流会」が、約2年ぶりに帰ってきました。

近畿地方では、生徒会同士が継続的に交流できる機会は決して多くありません。そんな中、これまで近畿の生徒会をつないできたこの交流会が、再び動き出しました。

この団体が掲げている理念は、「生徒会役員を孤立させない」こと。学校の中では、生徒会役員が数人しかおらず、悩みや活動について気軽に相談できる相手がいないこともあります。だからこそ、学校の枠を越えて、生徒会役員同士がつながり、悩みや経験を共有できる場が大切なのです。

第5回となる今回は、16校ものさまざまな学校が、大阪、京都、兵庫、奈良と4つの件から41名の生徒会役員が集まりました。約2年ぶりの開催となった交流会は、一体どんな一日になったのでしょうか?

今回、元 「近畿生徒会交流会」第一期の広報部長でもある佐孝祐佳(関西大学商学部2年・以下、佐孝)に、現役の高校生たちが「復活に力を貸してくれ!」と登壇を依頼してくれたので、そんな「第5回 近畿生徒会交流会」に参加し、現場の取材もしてきました!

現場の熱気と、主催者や私のアツい思いが伝われば幸いです。


ご関心のある方は、筆者の高校時代の取り組みについて書いたこちらの記事も合わせてご覧になってみてください。

[私の生徒会履歴書 #010 佐孝祐佳]『全国生徒会大会を「大阪」で』が叶うまでの軌跡

理念を実現するためにも、導入には、初参加者を巻き込むゲームで交流が重要!

最初はアイスブレイクからスタート。

「自己紹介当てゲーム」では、参加者が趣味や好きな曲、「実は私○○なんです」「うちの生徒会の自慢・ヤバいところ」などを書いた紙を使って、誰が書いたものなのかを当てていきます。

続いて行われたのは「ペーパータワー」。

初対面の人も多い交流会だからこそ、いきなり真面目な話をするのではなく、ゲームを通して自然と会話が生まれていきます。

実際、参加者からも「他の学校の人と交流できて、最初は少し緊張していたけれど、割と早く打ち解けてすごく楽しかった」という声がありました。

こういう「最初の一歩」を作ってくれるのが、アイスブレイクの良さですよね。

「関西の生徒会」にかけた思いを、後輩たちに熱を持って伝えてきました!

アイスブレイクの後には、私、佐孝からスペシャル講演をさせていただきました。

私は、近畿生徒会交流会の第一期メンバーであり、団体設立のきっかけとなった「大阪生徒会交流会」(主催:全国生徒会大会2024実行委員会)の幹事を務めていたことから、今回は、この団体がどのような思いや経緯で設立されたのか、とくに私たちは何を目的に活動してきたのかについてお話しました。

もともと、全国規模で開催されていた「全国生徒会大会」は、毎年東京で開催されていました。しかし、全国から生徒会役員が集まる大会である一方、開催地が東京に固定されていることで、どうしても参加者が関東をはじめとする近隣地域に偏ってしまうという課題がありました。

そこで、大阪出身の私は、「せっかく全国の生徒会役員が集まるのであれば、もっと色々な地域の生徒会役員にも参加してほしい!」「大阪で開催することにも大きな意味があるのではないか!」と考え、大阪生徒会交流会の開催に携わりました。

そして何より、私は大阪出身として、関西人の面白さは誰よりも知っているつもりです(笑)。関西には、関西ならではの雰囲気やノリがあり、普段とは違う地域の生徒会役員が交流することで、新しい刺激やつながりが生まれるのではないかと思っていました。

実際に大阪で交流会を開催した経験から、こうした地域を越えた交流の機会が一度きりで終わるのではなく、これからも継続していってほしいという思いが生まれました。

その思いを形にするために設立されたのが、「近畿生徒会交流会」です。

今回の講演を通して、近畿生徒会交流会のこれまでの歩みを知ってもらうだけでなく、普段とは少し違った視点から、「なぜ生徒会同士がつながることが大切なのか」「自分たちは何のために生徒会活動をしているのか」を考えるきっかけになっていたら嬉しいです。

「理想の解決策から現実の壁を突破せよ」

今回のプログラムの中でも、特に盛り上がっていたのが「模擬生徒会」でした。

テーマは、「理想の解決策から現実の壁を突破せよ」

その名の通り、ただ「理想の生徒会」を考えるだけではありません。
舞台となるのは、架空の学校「近畿第◯高校」
全校生徒900人の共学校で、校則はやや厳しめ。さらに、教員側には「前例がない」「事故が起きたらどうする」と考える人もいて、生徒の8割は「生徒会って何やってるの?」と冷めている……。
そんな、なかなか手強そうな学校です。

参加者は6つの班に分かれ、事前に募集していた「生徒会の悩み」をもとに作成されたテーマで、学校の課題を解決してもらいました。

各班テーマ

班1・2

「メイク、パーマ、変色・脱色、整髪料、眉毛いじり、ピアス禁止という時代や実態に合っていない校則を変えたい。

生徒から要望が多いのに、先生に提案しても『前例がない』『ダメなものはダメ』と一蹴されて進まない」

班3・4

後夜祭
「文化祭後夜祭で、花火やキャンプファイヤーなどの新しい季節イベントを実施したい。

しかし先生から『トラブルが起きたら誰が責任を取るんだ』『全員が楽しめないならダメ』と却下されかけている」

班5・6

「生徒会が普段何をやっているか一般生徒に伝わっておらず、広報誌など生徒会新聞も読まれない。意見箱も空っぽで立候補者まで減っている」

まずは、グループで「こうすればいいんじゃない?」という理想の解決策を考え、中間発表までは比較的自由にアイデアを出してもらいました。

その後の後半がまさに「模擬生徒会」の面白いところです。
参加者には追加ミッションが与えられます。

実際の追加ミッション

「生徒会公式SNSはセキュリティ上できない」
「教務主任から「生徒の甘い自己申告は信用できない。『全校生徒の3/4以上の賛成署名』と『ルール違反があった場合のペナルティ規定』をセットで提出しないと職員会議の議題にも上げない」と言われた。」
など

理想を実現しようとすると、学校にはさまざまな「現実の壁」があります。

先生との調整、周囲の生徒の理解、これまでのルール、予算、前例……。

最初に考えたアイデアをそのまま通すのではなく、現実に実現するためにはどうすればいいのか。参加者はもう一度グループで話し合い、理想と現実の間にある壁をどう乗り越えるかを考えました。

最後には、スライドを使って最終発表を行いました。

「やりたいこと」を考えるだけではなく、「どうすれば実際の学校で実現できるのか」まで考える。生徒会活動で実際に直面する難しさを、少しだけリアルに体験できる企画だったのではないでしょうか。

「自分の学校だったら?」と置き換えられる明日から役立つ「テーマ別トーク」

その後は、校則、予算、広報、文化祭、意見の取り入れ方、外務、体育祭、引き継ぎなど、さまざまなテーマに分かれて意見交換されました。

ここでは、普段それぞれの学校で活動しているからこそ出てくる「うちの学校ではこうしている」「こういうことで困っている」という話が飛び交いました。

参加者からは、「自分の学校の問題ともリンクさせて、解決に近づく意見とかも結構聞けたから、自分の学びになって良かった」という感想もありました。

他校の事例を聞いて終わりではなく、「じゃあ自分の学校ではどうだろう?」と考えられるのも、こうした交流会の魅力です。

約50人という規模の「近畿生徒会交流会」だからこそできる価値がある

今回の交流会に参加した人から、こんな言葉がありました。

「規模としてこの50人くらいの規模でやれる交流会を結構頻繁に開くのって難しいし、二校間交流とかよりも濃い話ができたのですごい楽しかったし、良かった」

この言葉を聞いて、改めて近畿生徒会交流会の存在意義を感じました。

生徒会役員が50人ほど集まって、学校の垣根を越えて交流する。これだけの人数を集めること自体、決して簡単なことではありません。

しかも、それを一度きりではなく、こうして継続して開催していく。だからこそ、「普段は出会えない人と出会える」「自分の学校だけでは得られない考えを知る」という機会が生まれています。

実際に参加者からも、「近畿でコンスタントにやるというところが一番の強みだと思う」という声がありました。

交流会を開催するのは、準備することも多く、決して簡単なことではないと思います。

それでも、こうして参加者が集まり、学校を越えて話をして、「楽しかった」「また来たい」と言ってくれる。その光景を見ると、今回、復活した「近畿生徒会交流会」ですがさらに継続して開催していってもらいたいなと感じました。

生徒会活動をしていると、どうしても自分の学校の中だけで悩んでしまうことがあります。

「うちの学校ではこうだから仕方ない」「他の学校も同じようなものだろう」

そう思っていたことも、他校の生徒会役員たちに話してみると、全く違う方法で解決していたり、そもそも違う悩みを抱えていたりします。

今回の交流会でも、ゲームから始まり、模擬生徒会で議論し、テーマ別トークでそれぞれの学校の話をする中で、たくさんの「気づき」が生まれていました。そして何より、同じ生徒会役員という立場だからこそ分かり合えることがあります。

「生徒会って何してるの?」と言われたことがある人も、

「先生との調整が大変……」と悩んでいる人も、

「もっと学校を良くしたい!」と思っている人も。

一度、学校の「外」に出て、他校の生徒会と話してみてほしい。きっと、自分たちの活動を見つめ直すきっかけが見つかるはずです。

「第5回 近畿生徒会交流会」も、たくさんの出会いと学びが生まれた一日となりました。

次回はどんな生徒会と出会えるのでしょうか。

来週配信予定の運営メンバーのインタビューも是非ご覧ください!


「生徒会Wiki」の「近畿生徒会交流会」の情報もご覧ください。

https://wiki.seitokai.jp/bin/Orgs/O26092547/

【文】佐孝祐佳(一般社団法人生徒会活動支援協会 運営委員)